マビノギ

まびー

07/05/31 09:10

ということで、だいぶ遅くなったけど
 
まずイリア大陸のMAP構造ですが、見た目は一つの広大なMAPのようで、実は複数のエリアに区分けされています。
ウルラ側では1MAPあたりの広さはさほど大きなものではないので、区分けせずともメモリ上にデータを格納できます。
しかしイリア側のような広大なMAPでは、メモリ上に全て格納することは不可能です。
いや、やろうと思えば出来なくはないけど、メモリがいくらあっても足りない、一般に出回ってるPC程度じゃ...。
とりあえずイメージしやすくするために、ミニマップに描かれている子午線（破線）がそのエリアの区分だと思ってください。
 
　簡略図
┌──┬──┬──┬──┬──┬
│.A-1│ A-2│ A-3│ A-4│ A-5│
├──┼──┼──┼──┼──┼
│ B-1│.B-2│ B-3│ B-4│ B-5│
├──┼──┼──┼──┼──┼
│ C-1│ C-2│.C-3│ C-4│ C-5│
├──┼──┼──┼──┼──┼
│ D-1│ D-2│ D-3│ D-4│ D-5│
├──┼──┼──┼──┼──┼
 
例えば現在A-1エリアに居り、メモリ上に読み出されたデータはA-1と、それに隣接するエリア（A-2,B-1,B-2）とします。
ここからエリア境界を跨る移動をする際に、移動先に隣接するエリア（B-2エリアに移動ならA-3,B-3,C-1,C-2,C-3）の
地形や対象エリア内にある遺跡物等のオブジェクト解析とモデリングデータの生成等が行われているようです。
同様に、C-3エリアへ移動するとB-4,C-4,D-2,D-3,D-4エリアの解析とモデリングが発生。
 
おそらく通常移動時の動作を出来る限り軽快にするために解析とモデリングをまとめて処理しているようですが、
これらの処理は負荷が高いため、移動中に処理が並行して始まると数秒から十数秒の硬直が発生します。
（ウルラ側のようなエリア間移動の場合、画面はブラックアウトしているのでそれほど気にならない）
Mobや他PCなどの移動するオブジェクトが密集しているBC周辺等では解析されるデータ量も増えるため、
砂漠や平原の中腹に比べ、さらに硬直時間が長引くことがあります。
（殆ど見えないような位置のobjパケットも余裕で飛んでくるので、データ量が半端じゃない。）
 
また馬などに騎乗して移動する場合、徒歩よりも非常に早い速度でエリア間を移動し続けることになります。
すると上記のような並行処理が頻繁に発生することになるため、結果として短い周期で硬直が発生します。
それだけでなく、サーバとの通信も頻繁に行われていますが、サーバ側の混雑状況によっては
レスポンスの遅延などによって解析しなければならないデータの受信が遅れてしまい、
処理が移動に追いつかずに硬直することもあります。
 
結論として、推奨スペックを十二分に満たす環境であっても、ある程度は仕様として割り切るしかありません。
もともとウルラ側のように視野範囲の狭いエリアに特化されているであろう処理方法ですから...。
拡張ばっかしてないで、いっそのこと一から書き直すくらいしてくれ...。
 
 
上記を踏まえたうえで何かしらの策を講じるならば、
クライアントは出来る限り最新のフルインストーラでインストールしておくことでしょう。
長期間パッチだけを重ねるとクライアントのパッケージが古いデータで肥大化してしまい、パフォーマンスが落ちてしまいます。
クライアントを一旦アンインストールし、フルインストーラで再インストールしたところ軽減されたという話もあります。
インストールディレクトリ（標準 "C:\Program Files\Mabinogi"）内のパッケージデータ（"package"内）の数が多いようであれば、一度再インストールしてみる価値はあると思います。
 
勿論、メモリ不足によって発生するスワップや開放によるスローダウンということもありますが、
メモリが充分に搭載されているからといって安心するのではなく、常駐アプリを必要最低限に絞るなども有効です。