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すぺしねふ |
19/05/04 16:54 |
どもども。
マビノギの料理行程の中に「発酵」が加わって、ずいぶん時間が過ぎた。
特に日本は、発酵食品の需要が非常に多い。大豆を発酵させて作られる醤油、味噌、納豆はその例だね。余談だけれど、日本人ほど豆と密接な食文化を築いている民族はそういないんじゃないかな。「あんこ」という、大豆を菓子として食べちゃうくらいだから。
また、日本酒やお酢も、もちろん発酵食品。さらに「味の素」も、現在は発酵の工程を経て製造されているそうだ。
さて、そんな日本の発酵食品でも異質なもののひとつとして「梅干し」があるね。
そもそも梅は中国原産。その中国では、梅を塩漬けすることそのものはあるそうなんだけれど、その際に梅から抽出される、いわゆる「白梅酢」を主に使用していたそうで、そうして漬けられた残りの梅は生薬(日本で言うところの漢方薬)として使用されていたらしい。
ちなみに、漢方薬ってのは日本独自の薬学で、中国の薬学をさらに強化したもの、って感じで考えてくれるといいかな。このあたり、けっこう誤解されていることだよ。
また、中国では、梅のお菓子が昔から親しまれているね。日本では手に入りにくいけれど、「茶梅」といって、こちらもいろんな種類があるよ。
ところで。
その梅干しだけれど、意外なことに家庭でも簡単に作る事ができる。
正確には、「梅干し」という言葉があるように、一度漬けた梅を干すという工程が必要なんだけれど、干さなくても「梅漬け」というものが出来上がるんだ。干しているか干していないかの差だけれど、個人的には干さないほうが好きかな。
作り方
材料…梅1キロ、塩200~250グラム
使用する梅は完熟梅がいいけれど、青梅でもOK。ただし青梅を使用する場合は、できればあく抜きをしたほうがいいね。
・梅を優しく水洗いし、竹串でヘタを取る。
・保存容器を消毒する(スプレー式漂白剤が何かと便利)。少量しか作らないならジプロックも便利。
・瓶に梅と塩を交互に詰める
・時折瓶の中を揺らす程度で放置
以上!!
放置しておくと、梅の果実から水分が染み出てくるんだけれど、これが「白梅酢」と呼ばれているもの。クエン酸を非常に多く含む健康食品で、水やお湯で薄めて飲めばウマウマ!もちろん、料理にも活かすことができるよ。
また、大量に塩を入れることによって、防腐作用も期待できる、んだけれど、でも梅酢の水面から上に梅の実が出ている場合はカビが生えることもあるので注意。
さらに、赤じそを入れると、梅干しのような赤い梅漬けができるね。ただし赤じそはあく抜きが少し手間だよ。
そして赤じそを入れてできた水分は「赤梅酢」と呼ぶんだ。
「白梅酢」「赤梅酢」共に、料理に活かすことができる副産物で、活用法もたくさんあるよ。
それでも面倒くさいと思うのならば、市販されてる「ラッキョ酢」を使って梅を漬け込む、なんてのもOK!こちらもすっきりさっぱりしてウマウマですよ♪
また、梅の実は、他にも様々なものに加工することができるよ。
・梅酒
・サワードリンク
・シロップ
上記3つは、作り方が非常によく似てるね。また、漬けられた梅の実は、そのまま食べてもいいし、ジャムに加工することもできるんだ。
梅の実は、5月下旬ごろから6月末くらいまで出回る。スーパーでもキロ単位で店頭に並ぶので、見た事がある人もいるんじゃないかな?
家庭で簡単に作れる「梅漬け」、ぜひにも挑戦してみて欲しい。
P.S マビノギには、「梅ガム事件」という、地方出身者を無視した黒歴史があるんだけれど…ま、いっか。
大豆は「きなこ」 19/05/04 17:27