マビノギ

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↑チャンピオン
 
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↑インフラ
 


 

 
 
 
夢を見ているようだった。
 
私はこの世界を愛している。
この地を、人を。
 
大好きな彼と永遠を誓った。
仲間達にちゃかされながらの式は私にとって掛け替えのないひと時だった。
かまってちゃんの私にとって、
彼は常に私を満足させてくれるような人ではなかった。
でもたまに見せるほんの少しの、
春がもう見えているのに降る雪のような、
ほんのささやかな彼の微笑みとやさしさが、
私にとって最高のものだった。私はこれでいいと思っている。
 
ずっと続けばいいと願った。
否、ずっと続くだろうと思っていた。
 
彼と、仲間達と歩むこの道を。
 
 
しかし彼は力を求めた。
更なる力を求め、彼は自らの手を黒く染めた。
 
その力は、まるで欲望を具現化したが如き禍々しいものだった。
私と対なる存在。
 
でもそれでいい。あなたがそれを望むなら、
私は否定したりはしない。あなたは私のすべてなのだから。
 
 
私達の関係はあやふやになったまま続いた。
綺麗な綺麗な池に、二人違う色の絵の具が溶けていく。
まだ誰も気づかない。気にも留めない。
 
私はこれでいい。
日常は続いている。
 
しかしそれは徐々に、そして確実に水の色を変えていた。
 
 
 
もし時が来れば、私達は戦わなければならないのだろうか？
自慢の矢を彼に向けなければならないのだろうか。
私にはそんなことはできない。したくない。
 
 
彼は私に刃を向けるのだろうか？
もしそうなったらどうすればいいのだろう。
 
彼は私とは対なる存在。敵対する存在。
私はやらなければならないのだろう。
なぜなら私はエリンの守護者なのだから。
 
かつての戦いを無駄にするわけにはいかない。
愛するこの地を守りたい。
女神の願いを叶えていたい。
 
下がる道は既にないのだから。
 
 
全力で応えよう。
私達は戦士なのだから。
そして愛するあなただから、私は手を抜いたりしない。
あなたも、
全力で私のことを見てくれるよね？
 
きっと、どんな時よりも強く、まっすぐ私のことを見てくれる。
私はあなたのことが好き。こんな理由でも自分のことを見てくれるなら
私はうれしい。
 
 
でも私は彼には勝てないだろう。
 
私が負けたらこの世はどうなってしまうのだろう。
変わってしまうかな？
彼は女神を殺してしまうのだろうか
 
何か別の道はないのだろうか？
私はあなたに見つめてもらうのに、こんなことしかできないの？
 
 
しかしパラディンである私は戦うしかなかった
あなたのツルギに儚い夢を
そっと斬りつけてほしい　愛するあなただから
 
 
でもきっと大丈夫。
彼ならきっと大丈夫。
魔族に利用されるなんてことはないと信じている。
 
彼の見つめた道に、私が妨げになるのなら
私は運命を受け入れよう。
彼は私のすべてなのだから。
 
そして言おう。
 
戦いが終わったら彼にほんの少しの言葉を
 
 
 
 
 
 
 
「全回復あざーっすｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

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