こんにちは、エタニティ企画担当のミルクティーです。
以前ブラウンソース様が作成した「
アンリアルに引っ越そう~!」という記事を覚えていますか?
プレイオネ環境で制作されたマビノギのワールドデータファイルをUnreal Engineが直接読み込めないため、
様々な手続きを経て元の位置に自動配置するという内容でした。
今Eternityでは、このように移植された地域にビジュアル的なアップグレードを適用するほか、
今後サービスを継続する際に、より効率的な構造でワールドを構成できる環境を構築するための基盤作業が一緒に行われています。
■マビノギで訪問できる地域は全部でいくつあるのでしょうか?何度も何度も何度も投稿しているような内容ですが…(気のせいでしょう)
マビノギは20年以上もサービスされており、様々な地域が制作されてきました。
ウルラ大陸から始まり、イリア大陸、ベルファストのような常時訪問可能な地域はもちろん、
イベント時にしか行けない地域や、ファリアス、エイヴォンなどの大陸にも属さない特殊な地域も存在します。
ミレシアンの皆さんが普段簡単に行き来できる地域以外にも、内部的にはもっとたくさんの地域が存在します。
例えば、ミッションやカットシーンの再生などの特殊な状況で必要な地域だけを集めた地域もありますし、
普段は入れない、メインストリームなどの特別なクエストを進めるときにのみ入場できる地域もあります。
また、既存のプレイオネでは様々な制約があり、似たような外観のエリアを複数のエリアで構成することもありました。
さらに、もう使用しない1回限りのイベント専用エリアもかなり多く存在していました。
そのため、Unrealに移植する過程で、どのエリアが必須であるべきか、どのエリアから優先的に改善すべきかを判断しなければなりませんでした。
そうしてすべてのリージョンのリストから常設で構成する必要があるものだけをざっくりと数えたら、
約400個ほどが残りました。 そこから演出用の特殊なリージョンを除いて、
Unrealで構造的に統合できそうなリージョンをさらに整理すると、350個ほどが残りました。
350個…決して少なくない数です。
1日に1つのリージョンを作業するとしても、ほぼ1年近くかかる量です。 (休みがないという前提で…)
すべてのエリアをアンリアルに移動して動線も整え、見た目も綺麗に配置できればいいのですが、選択と集中が必要です。
そこで優先順位をつけて、一部のエリアに対して集中的に改善作業を投入する方向を選びました。
その中でミレシアンが最も多くの時間を過ごすウルラ大陸の主要な街が最も優先順位が高く設定されました。
ただし、主要な街以外のすべての地域にも一定のレベルのクオリティアップグレードを適用し、
エリンどの地域を訪問しても、エタニティではより活気あふれるように構成する作業を並行して行っています。
そうして選定された主要な街のうち、今回はダンバートンの話をしてみたいと思います。
■ダンバートン改善日誌多くのミレシアンが行き交う代表的な街、ダンバートン。
開発室でもダンバートンをより豊かで、より便利に改善するために様々なアイデアが飛び交いました。
既存の不便だと思われている動線から始まり、様々な要素を改修することとなりました。
企画・アート担当の方々と何度も話し合い、次のような大きな基準を設定しました。
■1つ目、不便な動線を最大限に改善すること。ダンバートンは、様々な機能が町の中央の広場を中心にうまく配置されていますが、一部の区間は仕方なく迂回しなければならなかったりする不便さがありました。
皆さんは今、ミレシアンnn年目の企画者の悲鳴を聞いています。
毎回、魔法教室のスチュアートに会いに行く際に、次のような箇所がちょっとしたネックになっていました。
(1)一旦学校に向かって本屋さんや、アルバン騎士団訓練所の入り口付近に戻らなければなりません。
(2)学校の入り口の階段の真ん中で何度も引っかかることがあります。
エタニティでは、まるで高速道路のように、見てるだけで気持ちよくなれるような改善点が適用されました。
月曜日に高級革を買うために官庁前の冒険者印章商人に会いに行く際、
両側に分かれた狭い階段でつまずいたミレシアンは私だけではないと思います。
真ん中を遮っているクエスト掲示板が視界を遮るので、息苦しかった部分もありました。
ほんとに、これでもう悔いはありません…。印章商人や、エヴァンに会いに行く道がもっと楽しくなりそうです。
その他にも、ダンバートン城壁に登る道を追加したり、階段の幅を整えたりと、
スムーズな動線を整えるために、作業員の皆さんが心を込めて作業してくださいました。
■2つ目、城壁内の街の装飾要素を補強して豊かさを増すこと既存のダンバートンに立っていたすべてのNPCの痕跡を一つ一つ確認し、配置された要素を再調整しました。
位置情報を確認するためにダンバートンに一瞬でも配置されたNPCが何人いたかは…皆さんの想像にお任せします。
私たちの大切なブロニーが立っている場所に新たに木を植えたりすると困りますからね。
また、ダンバートン街の象徴、あるいはランドマークをより際立たせることにも気を配りました。
交易でダンバートンのアイコンを見ると、街のシンボルがユニコーンであることがわかります。
昔、魔法を委託したり、演奏会が行われていたユニコーン広場の位置を中央に移し、石像をさらにアップグレードしました。
みんなが集まる中央広場にもユニコーンの文様を素敵に刻みました。
街の鐘楼や役所など、重要な役割を担う建物もより大きく、より素敵に再建されました。
大聖堂の前の小さな庭と木々もよりきれいに配置しました。街の広場を見下ろすこの場所で、ギルドのメンバーと集まればもっと楽しいでしょう!
ユニコーン広場の裏側の小道は、ダンバートンのデートスポットとして急浮上すると確信しています。
この他にも、街に配置され屋台の装飾や、噴水、建物に生えたブドウの木、塀の下に咲く草花などなど…。
本当に細かなところまで、細やかな心遣いで、ダンバートンを素敵に仕上げてくれています。
いつの日か、もっと素敵に改装されたダンバートンですべてのミレシアンを迎える日を楽しみにしています。
ありがとうございました!
『Writer ミルクティー』