ギルド掲示板

マビノギの短所
sagami 05/11/16 17:46

仕事に余裕があるうちに、短所の方も。
というか正直なところ、忘れてしまいそうなのです。鳥頭なのです。
 
 
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【PvPを諦めた仕様】
ゲーム設計の主眼はPvE(対モンスター戦)に置かれており、PvP(対プレイヤー戦)はオマケ程度にも成立していない。
この事自体は短所ではないが、ゲームそのものの可能性を放棄しているという点では避けられない事実である。
 
人間は、長い期間オフラインゲームをやり続けることはできない。
なぜなら、脳の仕組みが「パターンを発見」する仕組みとして構成されているためである。
パターンを発見したとき、ゲームは「作業」としてしか存在しえない。
結果、そのゲームへは惰性でぶら下がることになり、その糸も麻糸のように弱弱しいものであるので、いつしかふっつりと切れてしまう。
 
それを回避するには、無限のパターンが存在するPvP(対プレイヤー戦)しかないのが実情であるが、マビノギはその設計をほぼ放棄してしまっているため、「楽しいが長く遊べない」ゲームになってしまう可能性が高い。
 
他のMMORPGでも後付けでPvPを導入したりしているが、設計段階でPvPが構築されていたMMOを、泥縄的にPvPを導入したMMOが超えた例はない。当然ではあるが。
 
 
【Party連携の放棄】
いわゆるRPGの戦闘における挙動を分割すると、おおよそ「攻撃・防御・増幅」の三つになる。
マビノギは、この三つを全て一人でできる。いわゆる典型的な韓国産ソロ型MMORPGであり、この思想で作られた失敗ゲームはいちいち例をあげるまでもなく腐るほどある。
 
回復に至ってはヒールを待っていては間に合わないし、増幅(ステータス上昇系)はそもそも食べ物しか存在しない。
Partyで一緒に遊ぼうとすると、個々人で戦えることが必須条件として要求される。
Tank(盾役)やHealer(回復役)・Buffer(増幅役)ではいられない。
 
この設計はいわゆる韓国産の悪い癖で、言ってしまえばこのゲーム設計で成功しようとは頭が悪いとしか言いようがない。
戦闘面で自由度が極端に制限されるということは単純作業化と表裏一体であるし、飽きによる戦闘のつまらなさを演出する結果になりうる。
とはいえ、では純粋にParty型が良いかと言われると、それはそれで問題もある。
ようは、ゲーム内でのソロ・Party依存度が9:1などという極端なものになるほど、そのゲームには辛い将来が待ち構えていると言っても過言ではない。
理想比率的には、5:5のバランスに近い方が望ましい。
マビノギは、どう贔屓目に見ても8:2か7:3であろう。

それでもマビノギの戦闘が百凡の韓国産量産型MMORPGに勝ってる所以は、一撃を非常に重くして死にやすくした反面、デットリーという概念を設定したことにある。これでグッと戦闘デザインに緊張感を上積みできた。
 
これがなかったら、おそらくベータテストで死亡したMMORPGとして名前が挙がっていたかもしれない。今の時代、珍しいことではないけれど。
 
 
【スキル取得の無限化】
マビノギは、職業(クラス)を廃止してスキル取得に自由度を与え、ステータスポイントの振り分けと概念を導入しなかった。
これはゲーム設計上、正解である。
しかし、APがある限りスキルをいくつでも取れるようにした。
これはゲーム設計上、失敗である。
 
APがある限りスキルを取れるということは、将来的に皆が同じスキルを持つ個体個性の喪失を意味する。
こうなってはゲーム的には終焉で、他のMMORPGでは対策として上位新スキルを追加し、ゲーム延命を目指す。
 
職業を廃止して自由度を与えたのであれば、スキル取得限界値を設定してユーザー側でスキルバランスによる個性を出させ、取得したスキルはいつでも下げられるような環境を提供するのが本来あるべき姿である。
そうすることで初めて、他人と連携するというMMORPGの特性が引き出され、ゲームが活性化する。
 
つまり途中で新スキルを追加しなければならないMMORPGは、設計段階で実は失敗しているのである。
開発側がそれを知らなかったのか、承知しててあえて無視したのかは不明である。
おそらく後者であろう事は想像に難くないが。
 
 
 
【総評】
致命的な短所がない点は賞賛すべきもの。致命的な欠陥だらけのMMORPGは一山いくらで転がっている。
 
韓国産MMORPGの中では、光り輝く一作。
MMORPG全体では、偉大なる凡作。
 
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えー、設計の失敗等を随所に入れてますけど、色々な要因が絡み合って短所になった、という側面もある事は承知しています。
さらに、長所が短所を補う設計をしている部分があることも認識してます。
だから、石は投げないでください。愛をください。
 
 
今後も『マビノギ』をよろしくお願い致します。
 
さがみちーむ

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