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卓也様 |
11/04/18 22:10 |
車に揺られながら俺は今の自分の置かれた状況を考えた
助手席には安売りキンチョール
効くのはハエ、蚊のみで蜂、ましてや、やや大きい蜂で
蜂の巣ごとってなるわけだから
即死もしねぇみたいだし
俺は知ってるんだ
あれ思いっきりかけたらすぐ死ぬけど
軽くかかっただけだとだんだん弱ってしまいに落ちる。
つまりタイムラグがある
そのタイムラグの間にめった刺しされたらおしまいだ。
ましてや蜂に効果あるかもわからないし・・。
マ卓「なぁに弱気になってんだよｗあれだよ、実際効くけど破壊力ないしスズメバチ級の蜂とかにつかって刺されたらメーカー的によくないだろ？アメリカとかでいう訴訟対策ってやつで弱気で蚊とかハエとか言ってるだけだろｗ殺虫剤は全部一緒さ」
一見無茶苦茶言ってるように思えたが確かに消極的に効果を書いてあるだけかもしれない
使ってみないとわからない。
しかも３倍長持ちだ、持久戦にも耐えられる。
そうだな！マイナスに考えても結果が上向くわけじゃないし
やるからには勝たないといけないし
それに毒は毒だし効くだろっ！
よーし！がんばるぞー！
車から降りる前に窓を開けてワンプッシュ
射程は１メートル弱か・・
風は無し、
日没まで２時間ってところか
後にこの２時間を死の２時間と呼ぶようになる。
まず車を家の駐車場の手前に路駐し、フィールドに足を踏み入れた。
敵の要塞から１０メートル地点
エリアＡクリア！
車を盾にしてそっと身を乗り出し
付近を飛んでいる偵察機を探した
ーここで一つー
蜂は虫の中でも比較的頭がよく、社会性が身に付いている。
蜂の巣には常に門番もいて、付近には外敵からの侵入を見はる偵察部隊までいるんだよ！
作戦：こちらには火力が無いため周りいる戦闘機を徐々に潰し、敵の
要塞の外を完全にクリアした後に残りあまった３倍長持ちキンチョールを空になるまでぶちかまして焼却処分。
さっそくいた、花の付近を飛行中の戦闘機を発見。
できるだけ距離をつめ至近距離でファイアだ！
さすがに早くてなかなか追いつかなかったが壁に止まった！
くらえ！！！卓也リボルバーーー！！！！
多分体感０・８秒くらいぶっかけた
ぜんぜんくらってねぇんだよ・・・
めっちゃ元気に飛び回っておれの周りをぐるぐる飛び始めて
羽音を鳴らし始めた
俺は怒り狂った。
ちょっと弱るとかあってもいいと思った。
これじゃあただ怒らせるだけのおバカ兵器じゃねぇか・・・
もう刺されても良いとか思った。
肉弾戦で決着をつける。
家の中に入り、いとこがわすれていった電動エアガンをもって外に出た。
蜂の巣におもいっきし近づきマシンガン！！！
パラララララララララ！！！！
ブーンとかじゃねぇ
ブォォォォォン！！！って感じだった
数える暇なんてない、やっぱり怖い、俺は逃げた
車の中にはいり煙草に火をつけた。
絶体絶命。
さっきは探さないといなかった蜂がぶんぶんとんでやがる。
このたばこをあいつらの顔面にぐりぐりしてぇ・・・
そしてライターであぶって・・・・
そんなバカな事を無意味考えていた。
マ卓「おい、今なんていった・・？」
リ卓「だからぁ・・これでぐりぐりって・・・」
マ卓「火・・・？」
リ卓「あ・・・！！！！！！！！！！！！！！」
孔明よ！！！その手があったか！
ふひｗｗｗｗｗふひひひひひｗｗｗｗ
俺の顔は精神喪失で無罪勝ち取れるレベルに達していた。
俺は車をおりるエアガンをぶっ放しながら蜂の巣に近づいて
ライターに火をつけた。
これであぶるわけじゃねぇぜ
このともしびは今は吹けば消えるだろう、しかし、天の条理を満たした時、このともしびは鉄をも燃やす大火となるだろう！！！
人差し指第二関節ロック解除！！！
風速１メートル！
着弾予測完了！！
ファイア！！！
卓也フレイム！！！！！
キンチョールをライターの火に吹きつけた。
ブオオオオオオ！！！！
まるで火炎放射機だ！！！
小学生のころこれでよく遊んだんだ！
俺はキンチョールスキルはランクＤだけど
フレイマ―ならランク１だぜ！
飛んでいた蜂は羽を焦がし地面に落ちる。
そのままその大火を敵の根城に近づけた。
中から敵はでてこない
つまり出てくる前に燃えているという事だ。
その時だ。
横から将校クラスのでかブツが俺めがけて一直線にとんできた。
あわてて炎向けようとしたが、動きが早すぎて火が消えてしまった。
ブウウウウン！！！
くそ！！！
よけるには体制が不安定だった。
チクリなんてもんじゃねぇ
ヂクリだありゃ
太ももにズボンの上からザクっとしてきやがった
この世の終わりのような激痛が走った。
昔俺をよくしてくれたひぃばあちゃんがいたんだ
夏休みに言われたセリフがふと頭をよぎった
「２回刺されると死ぬんだぞ～」
俺は駆除だと思ってた。
これは駆除、違う、お互いの戦力は互角だ
しかも命がけ、これ、下手したら死ぬぞ
死闘だ・・・！
その大型爆撃機をまずしとめるために俺は周りを見渡した
でかいからすぐわかった。
卓也フレイム！！！！
よけられる、しかし生まれもっての瞬発力はこちらの方がわずかに上だった。
羽が焦げる、そして落ちる。
もがき苦しむ怪物、本当に苦しそうだ
こいつにも家族がいる、平和な暮らしを楽しんでいた頃のこいつの顔が頭をよぎった。
「よいしょー！ほーらこんなに蜜とってきたぞ！」
「やっぱハッチャンは体でっかいし力もちだね！」
「ハハー！俺にまかせとけば蜜だけじゃなくて熊だってやっつけてやるからな！」
「ありがとーっ！ちゅっ！」
うっ・・・！なんかわけがわからない感情がこみあげてくる。
すまねぇ。本当にそう思った。
楽にしてやる・・・。
ボーーーーーーー・・・・。
そこには黒焦げになった大きな蜂が。
あとでみんなと一緒にうめてやるからな！
もう敵の要塞はところどころ焦げて、蜂が集まって最後のひと時を過ごしていた。
次、もし生まれてくるなら、山で暮らせよ・・・。
とどめを刺した。巣に生キンチョールをぶっかけてライターで火をつけた。虚しく燃えて木の棒でつっついて地に落とした。
逃げる奴もいたが羽が焦げてうまく飛べないからすぐ地面におちた。
あたり一帯を俺は燃やして死体をコンクリートの上に並べた。
見つかったのは４４体、まだ生き残り、死体がどこかにあるかもしれない。
地面に巣と一緒に埋めて静かに眠るよう祈った。
よし、こんな日は酒でも飲んでぱーっと忘れよう！
そう思って家にはいって１０分
ピンポーン
「警察ですけどー、あんちゃんいい年して火遊びなんかしてんじゃないのー！あとこんな狭いところでエアガンなんかで遊んで、小さい子が真似したらどうすんだよ～、近所の人はちゃんと見てるんだからな！」
良い子は・・いやいい大人も真似しないように・・。
