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alazjin |
06/06/14 17:57 |
「史実中世(ヨーロッパ)のギルド」について勝手に補足。
<ギルド>
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・いわゆる「同業組合」
原料の取引は売り手・買い手最大限の便宜を払う必要があり
その生産物もまた同じように売買されたそうです。
(極端にいえば固定相場取引)
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・総合戦闘機関としての組織
有名なものに十字軍組織の聖ヨハネ、テンプル騎士団などがあり
メンバーの財産管理(今でいう金融)
兵器・資材の調達・維持(前近代的な工業)
練兵・実戦・要塞の建造等戦闘関連業務(戦闘) をおこなう。
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極論すると
驚くほど「史実中世のギルド」は協調的で
個人に安定感をもたらしていたようです。
それに比べると
「ゲーム上のギルド」はずいぶん個人主義・利己的な内容に落ち着いてます。
(おそらくは報酬の分配に各人の同意が得られる通念がないからだとおもいます)
他にも
「ゲーム上のギルド」における同業(同スキル保持)メンバーの関係は、
競争と緊張は生んでも、協力関係を生む事は稀のようです。
この点「史実中世のギルド」では上の固定相場取引のごとく、
「作業はギルド内に等しく分配する」(!?)のが通念だったようで
現代人からすれば驚くほど競争を廃し強調を重んじていたようです。
~「ギルド各員が与えられた役割に誠実に報いる事が
彼らの実生活・道徳生活上最も重要なことであり、
名誉・蓄財・競争への欲求は現代人とは大きく違っていた」~
というのが実状のようです。
「ギルド」の言葉が指すイメージのギャップから、
ゲームの楽しみ方や現代人の考え方について思ったことをカキカキ。
長文失礼シマシタ。