マビノギ

Argent_tar

05/07/07 10:58

ハイ！　長文駄レスいきます！　

他のゲームで悪いんだけど、読んでてRO始めたばっかりの頃を思い出した。
β２中期、あの頃は人の心に夢と余裕があった。辻ヒールひとつで友達になれた。今思えば身勝手な悩みを5分前まで他人だった人が親身に聞いてくれた。ノービスにほんの少し手助けしたら転職した姿を見せに来てくれた。こうなったらいいねって、くだらない夢を毎日語り合った。いつでも、誰の口からも自然に「ありがとう」と「がんばれ」が聞こえていた。
いつのころからかな、時給とか効率とか、愚痴ばっかり聞こえるようになったのは。いい人はどんどんいなくなって。知らない人と会話する機会が少なくなって。レベルを上げることしかなくなって。気づけば私も愚痴ばっかりになって。だんだんログインしなくなって。。。
あの頃、韓国でこんなゲームがあるんだよって誰かが教えてくれた。楽器を弾いて、羊の毛を刈って、夜にはキャンプファイアーを囲んで。なんて楽しそうなんだろうってみんなで盛り上がった。日本に来たらみんなで移住しようよってみんなで笑いあった。

「いいよね～♪　それ何てゲーム？」
「えっとね…
 

　　　　　　　　　　　　　マビノギって言うらしいよ」
 

そして、私はこの地に降り立った。ここはあの頃と同じじゃないけど、あの頃と同じ何かがある。それは、見知らぬ人にも惜しみなく注がれる思いやりだったり、夢を追い求めている人を見守る温かい目だったり、自然と交わされる「ありがとう」の言葉だったり。
あぁ、私はこの地で生きていける。ここはあの頃と同じじゃないけど、あの頃と同じ私でいられる。
現実世界ではお金や時間やしがらみの為に忘れ去られた素朴なやさしさがここにはある。誰もがそれに触れることができて。誰もがそれを思い出すことができて。そして誰もがそれを見知らぬ誰かに分けてあげる事ができる。これって、MMOのいちばん大切な事じゃない？　少なくとも私はそう信じてる。
ねぇ、今これを読んでる誰か。同じ体験をしたことありませんか？
知らない人だらけの地で、誰かにやさしくされて、うれしくって、心が温かくなって、誰かにやさしくしたくなって、ありがとうっていわれて、それがまたうれしくって。ただ誰かにやさしくしたかった、そんな頃があった。そんな記憶。
いつしか単調なレベル上げに心が荒んでも、心無い一言に深く傷ついても、それを思い出すだけで強くやさしく生きていける、そんな『あの頃』の記憶。
そんな記憶を持ったみんなみんなに、私は問いかけたい。
 
 
ねぇ、みんなは、あの頃と同じみんなでいられてますか？
 
 
以上！　読んでくれた人、乙！　そしてありがとう！