マビノギ

ヴァッゴ

10/07/28 22:55

昨日の夜のことだ。昼間の暑さそのままに、ちっとも涼しくならない夏のある夜の出来事･･･

ベッドに横になって、スタンドの灯りで文庫を読んでいたと思ってくれ。もちろん窓は大きく開いている。部屋は和室、そして薄暗い。そこへ突然･･･






音が。


パササ。。。。

衝撃と恐怖に体は硬直しつつ、それでも目だけは必死に音源を探す！

がささ。。。






（いたッいやがったァァ！！黒ッ！黒いヤツ！！ウゲゲ！！！）
距離およそ2メートル、畳の上、ふすまとの境。
（ジタジタ動いてやがる！！ガーーー！！！！）



その時、妙に違和感を感じたんだナ。総毛立つような衝撃と恐怖の中で、何か微妙な、小さな違和感･･･

なんか妙に音が柔らかい。はっきり言えば、例のあの硬そうな乾いた“ガサガサ”感が無い。

「ウ？ウウウウウウ？？？」

違和感は不可解感にシフトした。

（なんだ？なんなんだ？コレはなんなんだ？？？？？コイツはヤツじゃない･･違う･･･セミでもなさそう･･･コイツはジージー鳴かない･･･）

恐怖は体内に依然として充満している。たが、衝撃はゆっくりと消えていく。身動きできない凍った体の中で、わずかに脳だけが必死に記憶と知識とを追いかけている。“解”を探している。

（蛾？蛾か？？巨大な？？ウ、もしや、スズメ蛾とかいう？？？でもシルエットが三角じゃない、しかも妙に黒い、黒すぎる･･･）

（ヤツじゃない、セミじゃない、蛾でもない･･･）







はい。なんてこった、そいつは蝙蝠だったんすよ。いやぁ･･･びっくりでした。んなもんに部屋に飛び込まれた経験は今まで無かったです。まぁ、正体が分かればそこからはまったく微笑ましい限りの、闖入迷い子開放作戦の発動です。最終的には両手で握って怪我させぬように気をつけながら窓からバイバーイ、となりやした。

なんかやたらと小さかったです。手足の膜を広げると小さな六角形で、手のひらに乗せれば軽く収まるくらいの小ささでした。
色はほとんど真っ黒、毛並みはビロード。目はちっちゃくてポチポチで、顔はむしろとても愛らしい雰囲気でした。蝙蝠と聞いてたいていの人が頭に思い浮かべるだろう“大きくて赤い不気味な目・むき出しの牙”というようなアニメや漫画のような顔では無かったです。全体的な雰囲気はモグラとかヤマネの類というか。

そうそう、うろ覚えだけれど蝙蝠の中には花を食べたり花の蜜を吸って暮らすような種もいるんだっけか？

いやいや、まったく夏の夜の珍しい体験だった。同じ哺乳類として、彼（彼女？）にはがんばって長生きして欲しいと思っちゃいました。

マビのペットにコウモリがいてもいいかな。んー、フィールドだと18時以降06時までしか出せないか。

以下はまぁ夏の各種生き物についてでも。あ。カナヘビって色キレイだネ。