マビノギ

ご隠居さま

10/07/17 15:36

皆様、こんにちは。

マビノギプレイ中に遭遇する様々な場面を、
有名な句をパロディにして表現したマビノギ俳句パロディ。
今回は趣向を変えまして最後にお題を用意させて頂きました。
皆様のお暇つぶしに投稿などして頂ければ有難く存じます。


■　元句：愁いつつ岡にのぼれば花いばら　　与謝蕪村
　替え句：愁いつつマビに入れば即メンテ

大規模アップデートの後だし、掲示板見ると「おかしい」とか「これ不具合？」とか書き込まれてるし、大丈夫かなあと思いつつインした途端、臨時メンテのお知らせテロップが・・・ってのはよくある事ですね。マビに限らず急いては事を仕損じるって訳でしょうか。それにしても今回の定期メンテは久々の長時間メンテ。時間を掛けただけあって、臨時メンテがなかったのがせめてもの救いでした。自由掲示板の賑わいが微笑ましかったです。

★元句解説　憂愁を帯びた表情で丘を登っていくと、そこには可憐な茨の花。洋画のワンシーンみたいな情景ですが、れっきとした江戸時代の日本人の作。花いばらは蕪村にとっては郷愁をかんじさせる特別な花だったようです。季語：花いばら（夏）


■　元句：おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな　　松尾芭蕉　
　替え句：おもしろうて不意に寂しきソロプレイ

いつもは一人でダンジョン行ったり、モフモフしたり、シャカシャカしたりしていても全く平気なのですが、何かの拍子に、ふと、寂しくなる事があるんですよ。一体、この寂しさは何だろうと、あれこれ考えてみると、リアルに3日間ほど他人と会話をしていなかったりする自分が居る訳です。やっぱり現実で寂しいとマビでも寂しいなあ、たまにはお袋に電話でもしてみようか。

★元句解説　謡曲『鵜飼』を思い浮かべながら、岐阜長良川での鵜飼を詠んだ句。祭りでもＷ杯でも受験勉強でも最高潮に達した後は、えも言われぬ哀愁が押し寄せてきたりしますね。季語：鵜舟（夏）


■　元句：捨てきれない荷物のおもさまへうしろ　　種田山頭火　
　替え句：捨てきれない荷物の多さわがインベ

長くやればやるほど荷物って増えてきますよね。これでも情け容赦なく焚き火で焼いたり、ダンジョンの奥深くに捨てたりするのですが、どうしても捨てられないアイテムって、あるんですよね。私の場合、そのひとつがＧ１最終ダンジョンの「女神の通行証」なぜか捨てられず今も銀行に保管されておるのです。

★元句解説　一鉢一笠の行乞行脚を続ける山頭火は、すでにほとんどの荷物を捨てているはず。それでも尚捨てきれず、我が身に抱えているのは過去のしがらみと未来への不安、と言ったところでしょうか。長く生きれば生きるほど、こういった荷物は増えていきますね。季語：なし（無季）


■　元句：葉桜の中の無数の空さわぐ　篠原梵
　替え句：影の中敵現れず胸さわぐ

時間制限のある影ミッションで敵が出なくなった時は、本当にジリジリしますね。特にメインのクエで見ず知らずの方に手伝ってもらっている時に、このような事態に陥ると、「あ～、どうしよう。このまま敵が出ずミッション失敗したらもう一度やり直し。二度も手伝ってくれるかなあ、悪いなあ、申し訳ないなあ」といらぬ心配で胸がザワザワして、突然湧いた敵に対処できず、結局、行動不能になって見ず知らずの方に迷惑を掛けてしまう、心配性なプレイヤーなのでありました。

★元句解説　風に揺れているのは桜の葉ではなく、葉と葉の間から見える無数の空の方なのだという捉え方が、いかにも詩人の感性ですね。篠原梵は「中央公論」編集長などをつとめた昭和の俳人。季語：葉桜（夏）


■　元句：鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス　詠み人知らず　　
　替え句：湧かぬなら湧くまで待とう鯖停止

ＭＯＢ鯖停止によって、モンスターが出ない、ダンジョン箱部屋に閉じ込められた、ゾンビ殴り放題、などという現象は、マビにはよくある風景ですね。対処法としては、まあ、待つしかないです。我慢です。マビは我慢のゲームなのですね。

★元句解説　江戸時代後期の肥前国平戸藩主、松浦静山の随筆「甲子夜話」に、ある人の言った話として書かれている句。家康が詠んだ訳ではないので注意です。季語：ホトトギス（夏）


さて、このマビノギ俳句パロディも11回となり、少々マンネリ気味の昨今です。
やはり自作の句だけでは、どうしても小さな殻の中に納まってしまいます。
そこで今回はこのマンネリを打破する為に、皆様の作品に触れて勉強したいと思い、
次のようなお題を用意しました。

「湧かぬなら」、「鯖停止」

これらの言葉のどちらか又は両方を使って一句作ってください。
17文字のどこに使っても構いません。
17文字で足りなければ31文字の短歌でも結構です。
もちろん、お題に関係ない、普通の句も歓迎です。

油断してこんな失敗をしてしまったという告白ネタ、
あんな事する友達がいるという告げ口ネタ、
怒りの余りそんな事をしたくなるという妄想ネタ、などなど、
皆様の想定外な作品をお待ちしております。