マビノギ

受け渡し

10/07/10 10:45

・誤字脱字がひじょおおおおに多く、必死に直しました。
・読みづらい、何か日本語変と思った方。すんませんでした。
・まだあるかもしれないけど・・。


仲がいい二人組みが居た。
自分の我を貫くP
その逆の石橋を叩いて渡るＥ

Ｐはその我の強さからギルドでも問題を起こし、ギルドブレイカーの異名を持っていた。
それと同時に、某ＭＭＯで複数のギルドを纏めた実力をもつ、二面性を持っていた。

Ｅはある大手のギルドで一般ギルメンとして、責任のある行動を取り続ける信用を大事にする人だった

二人は反発すると同時に仲がよく、LV１から一緒に冒険し続けた。
ある日Eはギルドを作ると言った。
EはPをサブマスにと誘ったが、EはPの性格の問題上、一抹の不安を抱えていた。
それを察したPは、「俺は派閥は作らないし、サブマスをやる以上覚悟を決める、約束しよう」と言い切った。
EはそんなPをみて、一緒にやって行く事を決めた。


Pは、複数のギルドを纏めた手腕で必要以上の活躍をし続けた。
それと同時にEはPがいつギルドブレイカーとして暴走するのではないかと不安で仕方なかった。
日に日にその不安がEの態度に出始めた。そんな中いやな顔せずPはサブマス業務を続けた。

ある日Pはサブマスから一般メンバーにランクが下がった。

Eは渋々言った
「Pより適任者が見つかった」と

Pは気がついていた、”信用出来ないから捨てられた”真意に
Pは黙ってギルドを抜けた。


EはPが抜けた理由が分からなかった、どうしても知りたくてPと連絡をとった。

PはEをごみを見る目で言い放った
「必死にがんばってる奴に対して適任じゃない？じゃぁ何が適任なんだよ」
「挙句の果てには気に入らないと思ったら、ポイ捨てかよ！」

Eはｷﾞﾙﾏｽとして当然の事をしたと思っている、Pもきっと理解してくれると。
「お前を特別視して、サブマスをやらせてたが、
もう特別視をしてあげられないんだ、分かってくれ」

Pはあざ笑うように言い放った。
「え？俺は特別視されないといけない存在なわけ？」
「お前何様だよ」

「必死に大義名分を言い訳にしてるのがばればれ」
「今まで一緒に冒険してきた友達を信用出来なかっただけだろ。」
「人の気持ちを考えない屑野郎が」

EにとってPは友達だから特別にサブマスをやらせていた、善意だった。

「お前は今まで問題を起こしてきたじゃないか、信じろという方が無理だ」
「だから、約束したんだろ、派閥を作らないし覚悟を決めると、あの約束はなんだったんだよ！」

EはPを信用出来ないのが当然だと本気で思っていた。

PはEが不安がるのも理解した上で約束をして、必要以上に業務をがんばれば信じてくれると思っていた。

「それに俺は戦争ギルドを纏めた手腕の持ち主だって事も知ってるだろ
悪い方ばかり信じて、いい方は何故信じない？」
Pの手腕は確かだった、的確にギルメンを先導して好かれても居た。


「・・もうやめよう」
Eはかすれた声で呟いた。
Pは会話の終わりを感じ取った。

Pは会話の中でＥの謝罪を聞けると本気で思っていた。
でも、Eはギルマスとして正しい事をしたとしか言わなかった。

「結局、言い訳ばかりで謝罪の一言も無しかよ・・・」


Pは最後に願いと呪いをEにかけた。
「そんなんだからｷﾞﾙﾒﾝに嫌われてるんだ、俺がどれだけフォローしたと思ってる」
「プライドの海に溺れてすべてを失え！」

呪いの名は疑心暗鬼。
実際のところ、Eはギルメンに嫌われてがいなかった・・がよくも思われていなかった。
しかし、嫌われてると言う事により、Eにｷﾞﾙﾒﾝにたいして疑心暗鬼を植え込んだ。

願いの名は成長
疑心暗鬼から立ち直り、Pを信用出来るようになって欲しいと願いを込めた。

物語は呪いの方に進んだ。
Pの脱退と疑心暗鬼の累乗効果により、ギルドは瞬く間に崩壊した。
ｷﾞﾙﾒﾝは全員、現サブマスも含めて、Eだけを捨てて新しくギルドを作った。
そこには元サブマスのPも呼ばれた。


Eの不安通りにPはギルドブレイカーとして、ギルドを潰した。
こうして、Pの異名は増えていく。

Eがどうなったかは誰も知らない。