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| エルフマンの手記４ |
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エルフマン_mar | 09/04/30 20:24 |
頭上を影のようなものが通過した。
その影はあっという間にジャイアントを飲み込んだ。
おびただしい断末魔が轟き、目前に迫っていたジャイアント達が崩れ落ちたのだ。
？「一人も逃がすなぁーっ！！」
？？？「おおおおっ！！」
二人ははっと振り返った。
エルフだ。
それもフィリアに駐屯しているはずの部隊だった。
そう。
あれは「影」ではなく無数に放たれた「矢」だったのだ。
第二波の号令がかかり、再び「影」が空を覆った。
すべてを理解し緊張が解けたのか、私はそこで意識を失った。
ーーーーどれぐらいたっただろうか。
意識を取り戻したときには、ヒーラーのベッドの上だった。
羅臼が心配そうに覗いている。
エ「あ・・・あのあとはどうなった」
羅「ああ、エルフマンが倒れたあとーーーーー」
私は羅臼に事のすべてを聞いた。
部隊の到着に戦意を削がれたジャイアントは、その大半が討ち取られ、生き残った者は撤退したという。
そして部隊を呼んだのが、偶然ダンバートンに訪れていたエルフ族の人だったそうだ。
避難後、すぐフィリアに戻り首長に伝えたという。
いまはダンバートンにエルフ支持者の人間と共に防衛戦を張っているとも聞いた。
それは、再度のジャイアントによる襲撃が予想されてのことであり、籠城戦という過酷な戦いの幕開けであった。
続く
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