|
菜摘 |
09/04/09 11:37 |
”ガチャッ” ”にゃ~~~”
ドアを開けると甘い声で啼きながら愛猫が足元に擦り寄ってくる・・・
”おしおし、いい子にしてたか?”
頭を撫でてやり耳の後ろをコリコリしてやってから中に入る。
カウンターに買い物袋を置くと腹が減っているのかエサをねだるように足元に身体をすりつけてくる
エサはタイマー式の給餌器なので食ってるハズ・・・(導入当初はフタが開く”バチッ!”という音にビビッて食わなかった)
”わかったよ、まてまて・・・”
おやつにあげてるペティオのジャーキーを一枚抜き出して銜えさせる。 ヤツはうれしそうにお気に入りの場所へ消えて行った。
さて自分のメシ・・・買ってきた惣菜バイキングの売れ残りを皿に移し、キャベツの4分の1を千切りに刻み、それをボウルに移しミニトマトをヘタを取ってブチ込む。
おかずの皿とサラダボウル、ドレッシング代わりのポン酢のビンをテーブルに運ぶとフリーザーから冷凍してあった御飯の塊を2個電子レンジに入れてスィッチを入れた。お椀にインスタントの味噌汁を入れ乾燥わかめを増量してお湯を注いだ。
”ピンポーン!”
あれ? 誰だろ? 今日はお泊り日じゃないよなぁ?
ドアを開けると宅配便だった。
荷物を受け取りリビングへ戻るとちょうど御飯が上ったところだった。
”いただきま~す!”
テレビをつけて少し遅めの夕食のはじまりだ。
だが・・・疑問は数分後に浮かび上がった・・・
”あれ? 足りない?”
買ってきた唐揚げが一個足りない・・・あれ?3個買ったハズ・・・まさか!
あわてて周囲を見渡すと床の一部に油のしみが!
”あううう! あいつ~!!!ヤリやがったなぁああああ!”
隣の部屋であいつは満足そうに顔を舐めてやがった・・・ううう、おしおきしたいっ!
逆さ張り付けの股裂きとかとかおしりにカラシ塗りつけるとか、某様のようにサイクロンの刑とか・・・
食いモンの恨みは人間も猫も変わるまい・・・だが・・・
私は拳をぐっと握りしめて怒りをこらえた・・・
”猫のしつけはいつもニコニコ現行犯!”
まるで痴漢の捜査のようだがそれがルール・・・
くっ・・・くやしい!!!! 以前刺身の盛り合わせをラップを引き裂いて食われた前科があったのに!
それを生かしきれなかった私の負けでした・・・くっそ~!!