マビノギ

メルーメルー

08/12/04 10:27

女にとって、
ブサイク＜男前＞金のある男、
というキツい一日。


ボクは毎日、どうでもいいことを考えながら暮らしている。人生にとって有意義なことを考えるべきだと意見する人もいるが、こちとらあいにく上品なもので、手前の利益ばかりを考える趣味はない。
そんな日々の中で、日記のようなものを始めてみたはいいが、いわゆる日記的な文章。
"今日なにを食べて、誰と会って、なにをした" といった塩梅のことを書く気にはなれない。
なぜなら、それは「どうでもいいにもほどがある」からだ。赤の他人のそんな話を読みたがる人と読ませたがる人の神経がわからない。それ以前に、日記を書く人というのが信用できない。なにしろ彼らは日記にさえ嘘を書くのである。見事なまでの嘘つきだ。
つまり「どうでもいいこと」には二種ということをわかってもらえたと思う。
他人の日記のように「あまりにもどうでもいい」ことと、一見、どうでもいいように見えて「もしかしたら、どうでもよくないのではないか？」という何かを内包しているどうでもいいこと。
ボクは後者のどうでもいいこと（略称ＤＤＩ）に対して、実に興味をそそられるのだ。
たとえば、先日ニュースで見たこんな事件について。

犯人の男は携帯の出会いサイトで１６歳の女子高生とメールのやりとりを始めた。その時、男は自分の顔だと偽り、ジャニーズ風の他人の写真を貼付して送ったのである。出会いの速度はトントン拍子。
男は巧みに女子高生をメール誘導して、自宅アパートにまで誘き出すことに成功する。ドアを開いた女子高生に「ボクだよ」と抱きついたものの、男は悲鳴を上げられ、警察に駆け込まれて今回の事件となった。

かなり、ＤＤＩなエピソードである。しかし、ここに立ちこめるどうでもよくない（ＤＤＹ）匂いが、大変に興味を刺激するのだ。
まず想像する。これは高確率で当たる確変想像だが、男はブサイクだったと思う。少なくとも貼付したジャニーズよりもブサイクだろう。そして女は、実際に会った男が「写真と違ったので」と供述している。見せられた写真と違った男に抱きつかれたので驚いて警察に行った。この話は一見、女子高生を騙したセコい男の事件に聞こえるが、問題はそんなことではない。
もし、写真の顔と男が同一人物だった場合。この女は「１００％･･･ＳＯかもね！」（シブがき隊）その男とコーマンしているだろう。見ず知らずの男の部屋に自ら単身足を運んでいるうかつな女なのである。玄関で抱きつかれた時、悲鳴ではなく、「会いたかった☆」などとお寒い台詞も吐いたに違いない。
しかし、写真と違う男だった。だから部屋には入らなかった。それはわかる。その騙された気持ち。落胆と失望は、理解のできる行動だろう。
では、こう仮定したと場合は、どうなのだろう？

男が写真の人物ではなかったが、それにも劣らない男前だった。その時に至っては写真の男でなくともこの女は「１００％男女交際」（小泉今日子）しているに違いないのである。というか、さっきから出典している曲が古い。スマン。
写真の男ではなかったということが事件の焦点として扱われているが、元来、この女は写真の男とも、メールの差出人ともなんら面識はないのである。その少ない情報で大胆な行動をする女が、写真とは違ってもその男が好みの男前であったならば、悲鳴を上げたとは考えにくいのである。
男がハンサムであれば、この一件は事件にはならなった。
つまり、この事件は男がブサイクであったことに起因する悲劇なのである。

「判決。ブサイクにより、死刑」。
こんな理不尽な不当逮捕があっていいのか？日本ブサイクリーグ（ＮＢＬ）は何をしているのだ、この差別問題について。
この国ではブサイクであるだけで罪になり逮捕されてしまうらしい。
しかし、その女を面喰いのヤリマンだと断罪するだけでは話は単調である。彼女はまだ若い。男を判断する基準のほとんどが容姿にとらわれることに強い批判はできない。そして、本当に罪深く、憎むべき女というのは、男を顔で判断しなくなった女なのである。
ある年齢を超えると、女は男の金や安定で価値をつけてくる。かつて隆盛を極めた男前でも、金がなければ、男前であるだけ余計に貧乏臭く扱われる。
ライブドアの堀江社長はこう発言している。
「金で買えない、女はいない」
あの人はどう見てもＮＢＬの人でしょ。しかも幹部。その男にこんな発言させちゃうくらい金に女は弱いのである。
まだ、事件の女子高生の方がかわいいもんだ。

この国ではブサイクでも、金があれば逮捕されない。その上、女にモテる。
そして、金や会社につられて股開いているような女は、みんな餓死して、死ねばいいと、爽やかに思ったボクの一日だった。