マビノギ

イノセンス_mar

08/03/25 22:31

３月ももう終わりが近づき春の足音が聞こえてきます。
私の家の近くには桜が100メートル程
並んで植えられてる場所があるのですが、
今日そこを通った時、他の桜は蕾でしたが、
一本だけ満開状態の小さな桜がありました、一本だけ気が早いみたいです。
イノセンスです、こんばんは。
 
I was bornと言う短い話をご存知でしょうか？
国語の授業等で習いその話を知ってる方が多いと思います。
（最近の国語の教科書事情は知りませんが）
短く説明すると、「I was born」と言う英語が受身系で、訳すと
「生まれさせられる」となる文法上の単純な発見を
父親に教えると、父親に命の儚さと、
筆者の母親が筆者を産んですぐに亡くなったという話を聞かされるお話です。
 
覚えてない、またはもう一度読みたいと言う方はこのページをどうぞ
http://uraaozora.jpn.org/poyoshino2.html
 
人は望んでこの世に生まれて来るわけではありません。
どんな時代、どんな国、どんな両親の元に生まれるか
選択する事はできません、
しかし歳を重ねるうちにその命の重みを知っていくと思います。
 
私が人が「死ぬ」という事の意味を理解したのは中学２年の時です。
私の祖父はヘビースモーカーで、癌という病気にかかりました。
幼かった当時の私は癌がどういう病気かをよく理解してませんでした。
父も母も、いつも祖父はあと半年もすれば退院して元気になると
私に嘘を教えてました、そして幼かった私はそれを信じてました。
中学２年の２月頃、突然名指しで私の名前をスピーカーで流され
至急職員室に来る様に言われました。
先生に事情を聞くと祖父の容体が悪化したので急いで家に帰って、
祖父のいる病院へ行けとの事でした。
私が病院に着いた頃には祖父はもうこの世にはいませんでした。
肌を触ると冷たく祖父が亡くなった事を理解しました。
しばらく呆然として、少し経ってから涙が出てきました。
 
幼い頃ディズニーランドや北海道に連れてってもらったり、
定年後しばらく、毎日の様に
駅で売ってるサンドウィッチをお土産に買って家に来てた、そんな祖父でした。
もうその祖父と話せない、
私の成長を楽しみにしてた祖父にその姿を見せる事ができない。
それを悟っての涙だったと思います。
 
生まれた以上、必ず死を迎える事になる。
それは誰も逆らえない運命です。
では、何故人は生きようとするのか、
生きている私達は後世に何を残せるのか、
今日はそれをテーマに意見を求めたいと思います。