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プラハリーズ |
08/03/02 21:10 |
ええと…性懲りもなくupしてしまいましたが、お気に障ったら申し訳ありません。
また、こんな拙い書き物ですが、それでも読んで下さる方がいらっしゃればとても嬉しく思います。
※ この話に出てくる人物名等はマビの方とは関係ありませんので、ご注意下さい。
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「あの頃は、ずっとこの先も一人ぼっちなんじゃないかって思ってたなぁ……。」
私はフルートを吹くのをやめて、真上に輝く白い月を見上げる。
思わず「あぁ……」と、その光に声を漏らす。
今日も変わらぬ凹凸のある、けれどどこか透き通った表情で、月はその顔を覗かせていた。
あの頃の私。相変わらず一人で地道にクエストを進めていたが、ある日ふと目に留まったのは掲示板の友達募集という書き込み。
掲示板自体は何度も目にしていたけれど、その書き込みの少し遠慮がちな文面に、何故か「私も一緒にエリンで頑張ってみたい」と思わせるものがあった。
私はまたも悩んだ挙句、勇気を出してメモを送った。
途中メモの送信が確認できず、何度も同じメモを送ったり、その人とティルコネイルで会うのにも場所が上手く伝わらず戸惑ったりした。
やっとのことでティルコネイルの広場で出会ったのは、ダラスという黒髪に暗緑色の瞳をした少年だった。
「こんばんわ、はじめまして」
そう言って彼は笑った。
その瞬間、私は、何か大きなものが自分の中で跳ね上がったのを感じた。
“こんばんわ、はじめまして”
この何の変哲もない当たり前の挨拶が、自分に向けられたものである、というただそれだけのことが、嬉しいという感情と共に私を緊張の波に引きずり込んだ。
きっと現実に言おうとしていたら、どもってしまうに違いない、と思うくらい内心慌てていたが、何とか「こんばんわ、こちらこそはじめましてです」と返す。
それから二人で話し始めた。
私は終始緊張し続けていたが、彼の教えてくれるいろいろなことが新鮮で、また良い意味で書き込みの文面の印象を覆す明朗さもあり、楽しい気持ちでいっぱいだった。
そして、次の日から時間があれば一緒にクエストを進めたり、おしゃべりをして過ごすようになった。
その頃の私は、今こんなにも見上げている月を眺めることも知らずに過ごしていた。
(それでも月は決まった時間に輝き続けていたが……)
「そう、ダラスが友達第一号だったのよね、いろいろなことが初めてで戸惑ったけど、嬉しかったな、すごく。」
「大げさだけど、ここの世界で私がいることに気付いてもらえる、そんな相手ができたってことだもの……ありがとう。」
私は草原に座ってそうつぶやいて目を閉じる。
今日もそっとエリンの風が私の頬をかすめていく。
――――『今度きちんとダラスにも、ありがとう言いたい』
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ええと…何やら意味不明?なところもあるかもしれません、またおかしなところも多々あると思われますが、ここまで読んで下さりありがとうございました(^-^*)