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卍ラビ卍_tar |
08/02/20 21:35 |
「よいしょっと」
ルイは、自分の馬から降りる。ルイは、まだ乗っているアークライトに両手
を伸ばす。それを見たアークライトは、何のつもりだと言わんばかりに首
を少しかしげる。
「?」
「どうしたの?そのままじゃ降りらんないでしょ」
「!」
アークライトは、かしげた首をいきよいよく戻し、驚きと怒りが混ざった顔をする。
(こいつ僕が小さいからって)
そう、ルイは、アークライトが小さいから降りられないだろうと思ったのだ。
「どうしたの?ほら」
ルイは、出した手をさらにアークライトに近づける。アークライトは、どうしよう
もなくなりそうな怒りに襲われて一瞬、顔がゆがむ。
(だめだ抑えないと、こんなことで起こったら気が持たない)
アークライトは、顔を横に振るとルイの腕を振り切って軽々と馬から降りる。
「?あれ」
(今ここにいたのに何でアクちゃんが後ろにいるの?あれ?)
その降り方は、まるでアークライトの周りが無重力かのように、ふわりと降ていた。
あまりにも静かに降りたのでルイは、その場にいたはずのアークライトが、いつの
間にか後ろにたっているように思えたのだった。
「さ、いくぞ」
冷静にアークライトは、ルイとその馬を背に小屋のドアの方に歩いく。
「ちょっと待って~」
ルイは、すたすた歩いていくアークライトに走りよった。
ガチャ
アークライトが小屋のドアを開けた。
「すいません、アークライトといいますがダンカンさんはご在宅でしょうか」
アークライトは、丁寧な言葉づかいで言う。
「そんなにかしこまらなくても大丈夫だよー」
ルイがアークライトに言う、それと同時に奥のドアが開く。そこからは、ひ
げを生やした一人の老人が現れた。
「こんにちは、ダンカンさん。友達連れてきたよー」
「友!」
アークライトは、反射的に否定しようとしたが。否定するための言葉が見つ
からず一言で終わってしまった。
「こんにちは、ルイ。そこにいるのもなんだから中に入りなさい。ローブも
取ったらどうだい?」
ダンカンは、人を安心させながらも尊敬できそうな深いしゃべり方で言う。
「それじゃあ遠慮なく、アークライトも入りなよ」
ルイは、本当のおじいちゃんと一緒にいるような、はずんでいて安心しきっ
ているように言う。
「お邪魔します」
「どうぞお入り」
アークライトは、短く一言で言う。
「ふー暑かったんだローブ着てるの。雪のところ意外では、やっぱ着るもん
じゃないね」
そういうとルイは、来ていたローブを脱いだ。その下には、1つにまとめた
赤い髪があった髪は、しばっているのにもかかわらず腰の辺りまで伸びている。
ルイの服は、トークハンタースーツで上は、茶色下は、青になっている。靴は、
赤いレオシューズをはいている。ルイは、背伸びをすると
「うーんやっぱこのかっこが1番!」
と言う。
「君は、脱がないのかいローブ」
ダンカンがやさしくアークライトに言うが、アークライトは、フードすら戻さず首を横
に振った。
「いいえ大丈夫です」
「そうかい、確か君はアークライト君だったねナオから少し話を聞いているよ。
何か役に立てることがあったら何でも言ってくれていいからね」
「はい」
ダンカンは、わざと気を使って記憶喪失とは、言わなかった。
「?二人とも何の話をしてるの?」
ルイは、不思議そうに2人を見つめる。それを見てアークライトは、何事も無
かったようにルイに「なんでもない」という。
「そういえば、君の髪を見て思い出した昔話があるんだが、聴いていくかい?」
ダンカンは、アークライトのフードから出ているブラックグリーンの髪を見なが
ら言った。
「面白そう。どうせ何にも予定無いんだから聞いてこうよアクちゃ~ん」
ルイは、アークライトの腕を握りアークライトを揺らす。
「わかった聞いていくから離せ~」
アークライトは、揺らされながらも言う。
「やったー!」
ルイは、無邪気に笑いながら両腕を上に伸ばして言う。ダンカンは、そんな二人
を見ながら微笑し話を続ける。
「それじゃあ話そう二人ともここに座りなさい」
ダンカンも含めた3人が座るのを確認するとダンカンは、話を始めた……
こんにちは、皆さん。いつも読んでくださってありがとうございます。前の話のコメントを読んでいると主人公が微妙な正確だと言うのを聞いたんですけど。あの性格は、記憶喪失だから仕方が無いんです。できれば主人公を変えて書いてもいいんですが、今の主人公が気に入ってるので勘弁してください(>_<)いろいろわがままな作者ですけども、アドバイス、感想、質問なんでもかいでください。アドバイスや感想は、励みにも反省にもなっていますんでどんなことでも、1ことでいいので書いてください(>_<)
by:卍ラビ卍(^.^)V