自由掲示板

「イウェカに願いを」⑤
ホルスレイ 08/02/01 20:22


*注意*
 

ここに書かれていることはいつもの如く作者の勝手なる空想です。
 
 
presented by Holsray
 
 
================================
 
 
 
三人は、アルビのロビーに立っていた。

 
 
ちゃんとトレボーから「通行証」も入手した。

 
 
 
「なんか~~~ひっさびさ~~♪」

 
 
・・・というか、ちゃんと通行証を貰って入るのは初めてなのではないだろうか?
 
とディリスは思ったが、あえて何も言わないでいた。
 
 
 
 
「通行証を貰ったのは、初めてですね・・・」
 
 
「・・・そうだっけ~~??」

 
ノラの言葉を軽くかわすと、「では、いっきま~~~す♪♪」

と勢いよく通行証を壇上に捧げる。

 
 
一瞬闇に包まれて、彼女たちはダンジョン内部へとやってきていた。
 
 
 
どこかひんやりとしているのに澱んだ空気。

地上とはまるで別世界だということを知るにはこれだけで十分だろう。
 
 
三人の胸中には、はじめてここを訪れた時の事がよみがえっていた。

 
 
 
「結局・・・あの時はBOSS部屋にたどり着く前に羽使って・・・・」

 
 
そう、通行証がなくアイテムで作った通常Dに入ってしまった4人は・・・
 
すぐにボロボロになって、女神の羽で村に戻ったんだ。

 
そして・・・広場に突如現れたボロボロの4人は、
 
ダンカンにお説教されたあと、そのまま正座の罰を与えらえたんだ・・・
 
 
 
「あの頃は・・・・楽しかったわね・・・・」

 
 
しみじみと、そう語ったラサの声にはもう何処にもふざけた色は残っていない。

 
 
「そうね・・・みんなで無茶やって・・・冒険家になろう、とか言って・・・」

 
 
ノラも軽く瞼を閉じて、しんみりと昔を思い出した。

 
 
 
「あたしは、おじい様のような魔法戦士になりたかったの。冒険家じゃないわ」
 
 
 
「あれ?そうだっけ・・・??でも、誰か言ってなかったっけ・・・?」
 
 
 
自分の記憶が間違っていたのかと、ちょっと首をかしげたディリスに
 
 
「あ、それ私だ。」

ノラがボルトをクロスボウにセットしながら答えた。

 
 
「いつか、おじさんみたいにあちこちを探検して歩きたいんだ・・・・
 
だから、今もちょっとづつ訓練中?かな。」

 
 
よく見ると、ノラの両腰にはフルショまで準備してある・・・・

冒険家というよりは、戦士に見えなくもない。

ワンピースにエプロン姿でさえなければ、だが・・・

 
 
「さ、それちゃちゃっと片付けちゃおう!!」

 
 
ラサが持ってきた小麦袋の中身を指差してノラが言った。

 
 
・・・本当は、これはダンカンとラサだけの間の秘密の約束なのだが・・・
 
おしゃべりなあの2人のおかげで?村人全員の知るところとなっていたんだ。

冒険者や村の安泰の為に、モンスターにマフを貼り付けて動きを制御していることを。
 
それを、ラサがたった一人で頑張っていることも・・・

 
 
もともとPOTで中毒症状を起こしてしまって学校を辞めてきたはずなのに、
 
ここで、さらにPOT漬けになってしまって・・・もう、多分再起不能だろう。

 
そんな事はラサ自身が一番わかっていた。

 
しかし・・・母亡き今、妹とたった2人きりで生きていくには・・・
 
他に選択肢は残されていなかったんだ。

 
 
症状が余計悪化していくのを覚悟で、
 
彼女は毎日大量のPOTを飲みながらマフを設置していく・・・

 
だから、村の皆は彼女がちょっとPOTのせいでハイテンションになっていても笑って許してくれるし、友人はこうして・・・心配し、手伝ってもくれる・・・

 
 
「ノラ~~~~~」

 
 
うれし泣きなのか、ラサが半べそをかきながらノラに抱きついた。

 
そんな、成長しつつも変わりない友情がそこにあることを、
 
脇で静観していたディリスまで、うるうるともらい泣きしてしまっていた。

 
 
「もぉ~~、姉さん達ってば大げさな・・・」

 
 
そう言って、ラサを剥がそうとしたその時・・・・
 
床の窪みに足を取られて、ノラが転び、ついでに抱きついていたラサまでこけた、
 
その瞬間・・・

 
 
『ボウン』

 
 
と白い煙と共にモンスターが現れた。

 
 
2人はちょどトラップ箱の上に座っていたんだ・・・・・

 
 
 
「あ、やっば~~~~い。ラサだいピ~~~~ンチ♪♪♪」
 
 
 

どこか楽しそうな「大ピンチ宣言」と同時に、彼女は5発のライトニングを既に準備し終わっていた。

 
その隣ではキリキリと弦を引き、ノラがクロスボウの試し撃ちに熱中している。

 
 
そんな2人をすぐ後ろで、ヒールの準備をしながらディリスが「2人とも成長したのね~~」なんて感慨に耽っていると、
 
 
 
「姉さん・・・何ぼ~~っとしてるの??」

 
 
すでにこの部屋のモンスターを片付けてしまった2人が、ディリスの顔を不思議そうに覗き込んでいた。

 
 
「あ・・・れ?もう終わったんだ・・・・・」

 
 
どこか呆けてしまっているディリスを無視して、POTハイなラサが「つぎ、行ってみよ~~~♪♪♪」と、すたすたと2人を置いて次の部屋へと進んでいく。

 
 
「あ、待ってよ~。ラサ姉~~。」

 
 
鍵は私が持ってるのに~~。とノラは慌ててラサの後を追って行ってしまった。
 
 
 
「・・・わたし、来なくてもよかった・・・??」

 
 
もう、戦闘に参加する気がなくなってしまったディリスは、一人・・・ダンジョンでハーブを抜き始めた・・・・
 
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そう、調合師といえばダンジョンでハーブ抜きwですよね~♪
 
でも・・・肝心のハーブは抜けず、貯まるはメイキングマスタリのトレばかり・・・
 
Θ_Θ
 
 

フォウカス_mor ミテマス(・ω・´)(` ・ω・)キテマス 08/02/01 20:24
ホルスレイ コソ((・ [壁] ・))コソ ・・・隠れてないし (笑) 08/02/01 20:27
ルミナレイ ラサがPOTドランカーだったとは・・・。 「♪」が多いのはそのせいだったのですね。ちょっとくどいかなー、と思ってましたが、これなら納得です。 08/02/01 20:37
ホルスレイ そう、あの変なハイテンションの理由をさがしていたら・・・ こんな話になってしまいました・・・orz 理由にたどり着くまで、長すぎでしたかねぇ・・・? 08/02/01 20:52
ドラゴン竜 薬草学AP高いですしね 08/02/01 21:11
ドラゴン竜 たいへんですよね 08/02/01 21:11
ホルスレイ 修羅の道・・・だそうですよ。 薬草学+調合+DexUP系+メイキングマスタリ・・・ 最低4つは同時進行だとか。 APが足りなくなるはずですよ。 生産系なのにね・・・*~* 08/02/01 22:43
keep_cic 最後の件に、何処か親近感を。。。一人で薬草抜いてたりはしてないですがっw 08/02/01 21:49
ホルスレイ では是非ご一緒にww って鯖違うから!! (笑) 08/02/01 22:44
アノロク アルビ通常、初級にはハーブは生えていないという罠 08/02/01 23:26
ホルスレイ 注意書きを見てくれぃ。 &初級だとは一言も書いてな~いのでありました‘v‘ 08/02/02 00:13
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