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ホルスレイ |
08/01/31 19:47 |
*注意*
ここに書かれていることはいつもの如く作者の勝手なる空想です。
presented by Holsray
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「マ~~ルコムっ♪まだモフモフしてるのぉ~~??」
どこか殺気をおぼえそうなほど暢気に声を掛けてきたのは、
さっき別れたはずのラサだった。
「・・・・仕事してて何が悪いんだよ・・・・」
そう、不機嫌そうに答える彼をラサは一切無視した。
「ねぇ、これからみんなでアルビに行かな~~い♪♪」
そのセリフを聞いた彼の背中には、一瞬ゾゾゾっと寒気が走る。
そう、彼もまた過去のラサの無茶苦茶計画の被害者だったのだ。
もう「思い出したくない思い出BOX」に仕舞い込んでいた
いやな記憶が次々と甦る・・・・
たしか・・・初めて取ったタイトルは・・・
ラサに敵の前に突き飛ばされて思いっきり死にかけたときの
『体を張った』・・・だったはずだ・・・・
マルコムはふるふると頭を振って、古い記憶を吹き飛ばした。
そして、「冗談言わないで欲しいな・・・っていうか、忙しいし」と、
彼にしてはいつになく反抗的に答えることが出来た。
彼の右手にもたれている小さなナイフだけが、彼がどれだけ必死に、
いや、怯えながら答えていたのかをその手の震えで知っていた・・・・
以前なら有無を言わさず首根っこをつかまれ、引きずられていくところだが、
今日の彼女は機嫌がよかったのか、それとも殆ど戦力にならない彼をあてにしていなかったのか・・・
「そ。じゃぁいいや。」といって踵を返した。
でも、それは本来彼女が帰る方向とは逆方向な事に彼はまだ気づいていなかった・・・・
そう、もし気が付いていたらきっと彼女に追いすがってでも止めたのだろうが、
この時彼はまだ8袋も空のままの羊の毛入れ袋に気を取られてそれどころではなかったんだ・・・・
「こんばんわ~♪ノラいます??」
まるで、今はまだ昼下がりでもあるかのように、ラサはノラの家を訪ねた。
入り口のカウンターの向こうでは、この宿屋の主人がなにやら読書にふけっていた。
「おや、めずらしいですね。こんな時間にお客さんとは・・・・
ノラならさっき夕飯を食べて2階に行きましたが・・・」
さすがのピルアスもこんな時間に訪れた彼女に対し、語尾を濁した。
しかし、今日の彼女はいつにもまして無敵状態で「おっじゃましま~~~す♪」というと勝手にノラの部屋を目指し、階段を上っていく。
「こんこ~~ん♪おじゃま~~♪」
ノックもせずにいきなり扉を開けると、そこには・・・
なぜかクロスボウの手入れをしているノラの姿があった。
さすがに、ちょっとおどろいたラサは「・・・えと、アルビ・・・いく??」
と、声のトーンを少し落として尋ねる。
「これから行くの?」とノラに聞かれ、コクコクと頷く。
「・・・じゃあ、先に行ってて?ちょっとボルト買ってから行くから。」
そう言うと、ノラはラサよりも先に部屋を出て「おじさん、ちょっと出かけてきます」と家を飛び出していってしまった。
それを唖然と段上で見送る彼女に、「あれ、ラサは行かなくていいの?」
とピルアスが追い討ちをかけた。
(そうだった・・・この村で一番フットワークが軽いのは、この2人だったっけ・・・)
ラサはにっこりと微笑むと
「私に必要なのはイウェカだけ。もう準備は万端ですので。」と余裕を装い宿屋を後にした。
(あ~~あ。あれじゃぁ勝てないはずだよ、マルコ・・・・)
勝手に幼馴染の失恋を決定させると、「あいつも可哀想な男だよ・・・」などと暴言を吐きつつ、足取りはしっかりとディリスの家に向かって歩き出したのでした・・・・
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そろそろ・・・毎日発行するのが厳しい状態に・・・・>m<
でも、がんばりますぜ、ハァハァ。。。。
おいらもスタポ飲まねば・・・・