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ルミナレイ |
08/01/31 11:04 |
※このお知らせは、あくまで私の予感なので、外れるかもしれません。
でも、他の皆がどんどん書き込んでいけば、現実のものとなるでしょう!
まさに 他 力 本 願 ! !
参考までに、私が考えた駄文をひとつ
書いていたら長くなったので、何話かにぶち切ります。
善意-第①話-
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ある日のこと、私はラサお姉ちゃんに用事を頼まれた。
どうせろくな事じゃないだろうと思っていると、案の定そうだった。
「えぇ~?! ダンバートンまで届け物って、自分で行けばいいじゃない」
「これから補習の面倒を見なくちゃならないのよ。それに、すぐに必要だって言うしさ」
まったく、私の都合なんてお構いなし。
せっかくケイティンがパンの焼き方を教えてくれると言ってくれたのに……。
でも、急ぎの用事みたいだから、早く行ってあげないと悪いよね。
「はぁ…、わかったわよ。それで、誰に何のお届け物? 」
お姉ちゃんは大きな鞄を取り出した。中には青い色をした液体の入った小瓶がたくさん入っていた。
「……何それ、マナポーション? 」
「ちょっと違うわね~、マナポーションをベースにして、それに物体の定着を促進させる効果を添加したものよ」
そう言いながら、お姉ちゃんは1枚の紙を私に手渡した。
「その住所に行けば分かるから。スチュアートさん、あんたも会ったことあるでしょう? 」
確か、ダンバートンの学校で魔法を教えている先生だったっけ。
一度だけ会ったことがあるけど、あのか弱そうな感じが好きになれなかった。
あれじゃ、世間の波に呑まれちゃうんじゃないかと、少し心配。
「分かった、じゃあ行ってくるから、ケイティンにこの事伝えておいてね」
「あら? もしかして、何か約束でもしてたの? ごめんね、帰ってきたら何かご馳走するからさ」
「うん、楽しみにしてるね」
私は鞄を肩に掛け、ダンバートンへと向かった。
ここはトゥガルドアイル。
ダンバートンとティルコネイルを結ぶ、唯一の街道。
でも、本当はここを通りたくないの。だってトレイシーに会わなくちゃいけないから。
トレイシー、悪い人じゃないんだけど、ちょっとデリカシーに欠けてるのよね。
そんなことを考えていると、目の前に伐採キャンプが見えてきた。
「よう!アリサじゃねぇか。どうしたんだ? こんなところに」
「ダンバートンにお使いに行くの。急いでるから、じゃあね」
足早に去ろうとする私の肩に、彼は手を置いた。
「まあ、待ちなって。……ほれ、こいつを持っていきな」
差し出された手には、小さな笛のようなものがあった。
「熊除けの笛さ。最近じゃあ、あまり見なくなったが、用心するに越したことはねぇからな」
そう、トレイシーは悪い人じゃない。ちゃんとこうして心配もしてくれる。だけど……。
「まあ、お前くらいだったら、熊が来ても大丈夫だろうがよ。」
……これだから、好きになれない。
「大きなお世話よ! …まあ、これはありがたく使わせてもらうけどさ」
鞄を掛け直し、先の道へと歩を進める。
「じゃあ、またね」
「おう!気ぃ付けていけよ!」
キャンプを後にし、ダンバートンへと向かう。
もらった笛、かなり吹きたくないんだけど、彼の好意を無駄にして、熊に出くわしちゃったら何の意味もないもんね。
笛の音を鳴らしながら、私は坂を降っていった。
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ご清読、ありがとうございました。