マビノギ

ホルスレイ

08/01/28 21:28

＊注意＊
 
ここに書かれていることはいつもの如く作者の勝手なる空想です。
 
presented　by　Holsray
 
 
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「あ～～～～、今日も疲れた～～～。」
 
 
誰も居なくなった深夜の教室で、両手を背中で組んで彼女は大きく伸びをした。
 
その顔には、いつも陽気な彼女には似合わない疲労の影が見て取れた。

 
「一日の疲れを取るには～～～、やっぱりこれよねぇ～。」

 
本棚の一番右下を軽くけとばすと、後ろから隠し棚が現れた。

 
「あれ・・・？もう在庫切れ？？」
 

その棚には彼女の望むものは残されておらず、
空になった小さな小瓶だけがずらっと並んでいた・・・

 
「しかたない・・・仕入れにいきますか。」

 
小瓶を麻の袋に詰め込み、出かける為に上着を着ようとしていたところに訪問者が現れた・・・

 
『コンコン』

 
足音も無く、この時間に訪れる者の正体を彼女はわかっているのか、「ふぅ・・・」とため息をつくと

「あいてますよ？」とだけ答えた。

 
 
「こんな夜分にすまないな」

 
そういって教室に入ってきたのは・・・・この村の長。ダンカンだった・・・

ダンカンはその手に大きな小麦袋を持ってはいたが、その中身が小麦なんかでないことは
その歪な形からして、どう見ても明らかだった・・・

 
「今日の分なのだが････」

 
そう言って彼は卓上にその大きな袋を置いた。

 
「かなりミミックが多いようだ。こんな老いぼれでもよければ一緒について行こうか・・・？」

 
滅多に人には見せない彼の心配顔をみて、彼女はいつも通りに軽く笑って見せた。

 
 
「だいじょ～～～ぶですって、これくらいww」

 
「それに、これもって行きますから」と、彼女が手にしたのは女神の翼。

それを見て安心したのか、彼はやっといつもの落ち着いた顔で「あんまり無茶はしないようにな」
とだけ言い置き、足音も無く去っていった・・・・・

 
「・・・やっぱり村長って不気味・・・」
 
 
そう、一部では有名な戦士だったらしいとの噂もながれていたが、どう見てもあれは
「・・・忍よね？？」と、彼女が疑うのも無理も無いことかもしれない。

 
片方に小瓶の袋。もう片方にはさっき村長が持ってきた袋を持って、フードを目深に被ると、
彼女は夜の闇の中に消えていった・・・・
 
 
 
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今回は･･･こんな感じで、ちょっとコメ風の超SSになります＞M＜