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ネカマのてあ |
07/08/20 22:26 |
昼間にあたしのスレにレスをくれた方ありがとう
そしてすいません
スレしていただいた方のネタをばちょっとアレンジさせていただきままして
「雑炊」という名のショートショートをやらせていただきたく思います
登場人物はレスしていただいた方のお名前を拝借させていただきます
まことに勝手ではありますが、ご了承いただきたく思います
・・・どんな扱い方されても怒んないでね♪
それでは最初のお話は都合よくなんだか始まりっぽいレスしてくださったこの方のお話です
第1話 「発端」
とある時、とあるところ
一人の人物が恐るべきものを作り出してしまった
「なんてことなんてものを・・・わたしはこの手で」
ふるえる指先の隙間からそれを見つめウィノアは呻く
視線の先にあるものは一杯の雑炊
しかしそれはただの雑炊ではなかった
食したものを巨大化させてしまうまさに魔法の産物
それは食した生物を際限なく肥大させる
巨大化した生物はその気がなくともあらゆるものを破壊し
生態系をも変化させてしまうだろう
恐ろしいのはそれを意思を持って使用された場合である
巨大化した野生生物に蹂躙される大地
巨人を擁したボフォール兵たち
さらには覗くに容易いスカートの中っ!なんてすば・・い
やいや破廉恥な
そういったもろもろの結末に思い至り、ウィノアは苦悩する
単に目新しい食事を作るだけのはずだった
新しい味をめざし、魔法の粉、マナハーブ、ご飯を混ぜ、煮
込み、完成したそれは恐ろしい悪夢そのものであった
後悔と絶望をもってウィノアは呟いく
「く、食えたもんじゃねぇorz」
そっちかいっ!
第2話 「とりあえず売り出してみました」
味は調味料を適当にまぜたら何とか食べれるようになったので、ウィノアは雑炊を売り出してみる
て、ちょっとまて、↑で上げた問題とか無視ですか?
「面白ければそれでよし」
はぁ、そうですか
とにもかくも、果たして雑炊は売れた
大きくなれる雑炊と大評判、しかし食べられるようになったといってもまずいので、自分で食べようという人間は少数で、大半はペットに食べさせて遊ぶのであった
おかげでもともと大きくなるのが売りだったペットは売れなくなったが
そんな雑炊のさらなる売り上げ口上を狙ってとあるキャンペーンが企画される
題して
「あなたもナオさんに『あーん』してみませんか?」
キャンペーンである
・・・あまりといえばあまりな発想と思われたが
これが大受け
阿保な男どもと一部のおねぇさま、もしくはお妹さま方に反響を呼び、雑炊は売れに売れた
がしかし
雑炊が売れたのはよいが、キャンペーン賞品であるナオさまは冒険者の復活にプレゼントの配布と実に多忙な身
その上、雑炊キャンペーンでは身がもたない
ナオさんのジャーマネ、ダンカン町長は苦肉の策を考えた
「あ、あの!これで「あーん」よろしくお願いします」
姉さん(名前である)は興奮と緊張の混じった声でダンカンへと引き換え券を渡す。ちなみに雑炊百杯につき一枚もらえる
「ああ、確かにではそちらへどうぞ。お楽しみを」
ダンカンはそう言ってあるドアを指し示す
「はいっ、がんばりますっ」
いったい何をがんばるのだろうか。姉さん(女性である。そういう趣味の人である)は頬を高潮させてドアを開き部屋の中へと飛び込むようにして入っていった
中は白を貴重とした空間になっており、まぶしいほどだった
そして部屋の中央には姉さん待望のナオが
「いらっしゃぁい、お客さん」
と野太い声で出迎えたのだった
部屋の中にいたのはナオ看板とナオ服を着けた・・・どうみても破壊神(愛称)その人であった
姉さんは硬直した
「あら、どうしたのかしら、緊張してるの?大丈夫、今日はたっぷりサービスして、あ・げ・る♪」
破壊神ウィンク
「ちぇぇええええんじっ!!この人ちぇっぇええええんじ!!!」
声の限りドアの向こうに叫ぶも
「あいにくと当店ではチェンジはありません」
という町長の平坦な声
ドアノブを回すも、扉は外から鍵が掛かりビクともせず
どういうわけか服を脱ぎながら近づいてくる破壊神
「いいいいやぁぁぁあああああああああ!!」
姉さんにその後、何があったのかは誰も知らない
第3話 「あまりの反応の無さに外したことに気づき始めた第三話」
語りにも冷たい風が感じられるような砂漠の夜のこと
諒闇は月光の波紋広がる砂海を、愛猫を共にエルフの町を目指していた
イリア大陸は広大である
人の集落からエルフの町までは、砂漠越え、樹海を抜け、さらに待ち受ける砂漠を踏破せねばならない
道程には凶悪な獣も多く、倒れそうになったことは数知れない
しかし傍らの愛猫が諒闇を支えてくれた
もうすぐだもうすぐたどり着く
きっとあの砂丘を越えたその先そこには目的の町があるはずだ
そしてついに諒闇はたどりついた
エルフの町へ
愛猫が喜びの声をあげる、その声にこたえ、額をなでてやろうと手を伸ばしたとき
どこからともなく飛来した矢が愛猫の眉間に突き刺さった
「・・・・え?」
幸い、「巨大な頭」をした愛猫は頭蓋骨も丈夫だったようで見た目ほど酷い傷というわけではならなかったようだ
町のほうからエルフたち叫びながらかけてくる
「ジャイアントだっ!あの巨大な猫はジャイアントの僕だぞっ!!ジャイアントの支持者が攻めてきたっ!!」
「ちょっ!?」
思っても見ない展開に諒闇はたじろぐ
慌てているうちに、攻撃を受けた愛猫が怒りにわれを忘れてエルフたちへと向かっていく
・・・
激しい争いの後、なんとか愛猫をその場から引き剥がしエルフたちから逃げることに成功したものの
諒闇は再び砂漠に舞い戻ることとなってしまったのだった
諒闇と同じく「魔法の雑炊」を食べたペットをつれた冒険者達は一様に「ジャイアントの手先」と勘違いされ
エルフとジャイアント
両者の対立を深めることに一役かうことになった
めでたくなしめでたくなし