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木刀狼 |
07/08/01 22:52 |
諸君、私は木刀が大好きだ。
説得力皆無の木刀狼文庫。下手さは変わらないので安心してお読みください。
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ずばざしゅざくざくばちこーん
とんでもなく連続した攻撃音。
文字通りボッコボコにされた私は、硬い石畳に倒れ伏す。
「……まだやる？」
女性の声。黒いローブに身を包んだ女性が、さかさまに立っている。
……
違った。私があおむけに倒れていたんだった。
ダンバートンの真ん中。街灯に照らされた金髪は長くて綺麗だ。
「…やる。」
倒れたまま、私はきっぱりと言った。
またか。
前もこんなことがあったな。
前もお前と一緒だったな。
手のひらにいる相棒に、ぐっと力を込めて、私は立ち上がった。
※ ※ ※
ずばざしゅざくざくべちこーん
まだ幼少のころ。
とんでもなく連続した迎撃音が響き、そして私は茶色の地面に倒れ伏した。
もう立てない。
そうわかった瞬間、ふっと目の前が暗くなった。
気づけば、そこは見慣れた都市だった。
「またか……」
そう呟き。
私は立ち上がった。
――――――がしょん。
「おっと。」
手のひらからショートソードがこぼれおちる。
小さいとはいえ大人も扱える長さの鉄だ。
まだ１０歳の私には決して軽くない重さだ。
スタミナ不足。
それが敗因なことくらい、私でもわかる。
１０歳の力でクマに打ち勝つには、持久戦しかない。
武器は、変えたくない。
私は、一流の剣士になりたい。
一流の剣士になると、このショートソードに誓った。
そんなとき、友人に勧められて、私は木刀と出会った。
「まあ、練習に使うにはいいか……」
私はその木刀を腰に下げ、アルビダンジョンに挑んだ。
あっさりと湧き出る白クモをなぎ倒し、巨大グモのいるボス部屋の中に。
ぐがおおおおおおおおおおん
「どこから出てるんだその声。」
そんな素朴な疑問はさておき。
私は戦闘に集中した。
がっ、ばき、どか、がつん
巨大グモの前肢を木刀で受けつつ、私は着実に巨大グモのＨＰを減らしていった。
なんてことはない。アタックとガードで倒せる。
しかし、瀕死状態の巨大グモは怒り狂って、力任せに一撃を放った。
ばがっ
「ッ！受け切れ…」
強力な一撃は木刀で受け切れず、一瞬よろめいた。
巨大グモの目が光る。
「くッ…！！」
反撃が―――――――
がすっ
そして、巨大グモの前肢は。
獲物の顔面を狙って。
いたはずだった。
木刀の当った前脚は獲物と全く見当はずれな方向を向き、そして砕け散った。
体ごと。
木刀狼は理解した。
重さの違いを。
単純な木と鉄とのウェイトの違いを。
そしてそれが、単純に生死を分けることを。
その日の夜。
アルビダンジョンの目の前でキャンプファイアをした。
「すまない…」
誰かに話しかけるように。
「約束を守れなかった……」
誰かに謝るように。
「私は…こいつと闘っていきたい。」
私はショートソードを見ながら呟いた。
鉄の刀身が炎の光を浴びて、赤くきらめいていた。
そしてダンバートン。
目の前には一匹のクマ。
もっと強く。
もっと強く。
やられても。
やられても。
もっと強く――――――――――――
「いくぞ。」
※ ※ ※
私は２本の木刀を振り回す。
相手を弾き飛ばして、ガード体勢をとる。
ように見せかける。
相手はアイスボルトを詠唱。
「はぁっ！」
すかさず２回目のアタックを打ち込んだ。
だが。
ガインッ
強い衝撃が相手から伝わってきて、私は一瞬ひるんだ。
その瞬間。
さかさまの女性が、私を見下ろす。
「ヘビースタンダーはずるい。」
「そう？」
「なあ……なんで木刀なの？」
「ん？」
「いや、スタミナならもう大人だし、刃物でも大丈夫だと思うんだけど。」
「……」
「いやならいいけど。」
「……約束。」
「は？」
「約束を、２度も破っては申し訳がつかない」
「はぁ……」
「それに、」
「……」
「私の夢を叶えてくれる、叶えられると信じてるからだ。」
「？ ……なに？ その手に持ってるの。」
「魔符」
「なんの？」
「クマの。」
「ふぅーん……」
真の木刀使いまでは、まだまだ長いと思う。
でもいつか、この相棒と、本当に強い木刀使いになる。
それが、約束。
「……まだやる？」
「…やる。」
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下手な文章でまいどどーもすいません。
手が痛い。この程度でだよ。
のんびり手のマッサージでもするか。自分で。
横にいる猫はマッサージどころか噛みついてくる。
好きなんだけどね。猫は。でもうっとおしい。
きょうは深夜マビでもするかな。ではまた。
