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ユスク_mar |
07/05/23 23:48 |
『ナオの実力』
ガツッ！
鈍い音が辺りに響く。
ここはバリＤ通常ボス部屋、そこには今まさに倒れようとする若者がいた。
（あーあ、がんばちゃってまぁご苦労さん）
確実に命の灯火が消えそうだというのに彼には焦る様子が無い。
まるでそれが当然であるように、泰然と事実を受け止めているようだ。
（たった一匹で生命力ドット単位でしか残ってないのにがんばるねぇ
このオーガ戦士。あとは空腹と負傷をナオさんに回復してもらって、
それで仕留めて終わりか。）
訂正。そこには打算に満ちた敗北を選ぶ馬鹿者がいた。
飛び散る血飛沫が己のものであるにも関わらず、むしろだからこそか。
彼は笑っていた。
オーガ戦士はその姿に戦慄する。幾人もの敵を葬ってきたこのモノは、
死の淵で笑うその姿に、本能的な恐怖を覚えていたのだ。
その姿を見て彼はさらに笑みを深くし、そして心の中で叫ぶ。
（ナオさんカマン！この前あげたルアの服でヨロシク！！）
誰が知ろう、ルアの服の為だけに彼がバイトに挑み続けたことを。
あるときは筋肉質のヒーラーの為に羊の毛を刈り、またあるときは
オッサンのために革紐をつくり、仕舞にはオカマのために裁縫をする日々。
それが報われた時彼は泣いた、漢泣きに泣いた。
これでさらにナオの生足が眺められると。
基本的に彼はエロスで出来ていた。
しかしながら、まだラビでさっきゅん（サキュバス）を倒すほどの実力は
彼に無かった。だからこその五十数万、だからこその貢物である。
因みにルア本人もセクシーなので、いまだに彼はたまにルアに貢いでいたりする。
とにかく彼は女神が来るのを待った。そう、脚線美とたわわに実る胸を持つ女神を。
（………あれ？）
しかし、彼女はなかなか現れない。そう、いつもすぐに現れるはずのナオが来ないのだ。
きっとなにか用事があるのだろう。
そう思いしばらく待ってみても来ない。
いつまでたってもこない。
そう、彼は課金を忘れていた。
ナオとて暇ではないのだ、金を払わない奴に振りまく色気も癒しも無いのである。
焦った彼は考えた。もとより人とは獣と違い知恵で生きるもの、別の手段を考えればいいのだ。
そして彼が取った行動は…
（早く出てこないとダンバートンでネガティブキャンペーン起こすぞ）
脅しだった。しかしこんなことで応えるナオではない。なにせ人気でいえば
本物の女神すら超えるのだ。もはや呪いと言って差し支えないほどのカリスマが、
たかだか一人の中傷で揺らぐはずが無い。
そう、彼に残されたのは絶望だった。
オーガ戦士が仲間の仇とばかりに全力で鎚を振り上げる。
そこには血まみれの戦士と、赤い彼岸花の模様が残された。
～後日～
ナオ「お誕生日おめでとうございます」
主人公「あ、どうもご丁寧に」
ナオ「ところで…この前ネガティブキャンペーンがどうとか言ってましたよね？」
主人公「あ………」
ナオ「へー、自分がうっかりしたのを棚に上げてそういうことするんですかー。
ふーん」
主人公「……あのー、怒ってます？」
ナオ「いいえ、怒ってませんよ？今日も笑顔のみんなのアイドル、
ナオちゃんですよ？」
主人公「そっか、よかったー♪」
ナオ「うふふ♪ところで何か聞きたいことありませんか？」
主人公「あー別に…マグナムショット…ってあれ？口が勝手に！？」
ナオ「実は私も使えるんです。恥ずかしいですけど特別にみしてあげますね♪」
主人公「ちょ…ま、待った。なにさその血まみれのレザーロングボウ！？
ナオさん一体何者なのさ！？」
ナオ「ですから、みんなのアイドルのナオちゃんですｖとれーすおん！」
主人公「イヤ！ゴメンナサイ！！骨子を捩れ狂わさないで！！」
ナオ「えいっ♪」
主人公「ぎゃー！！」
ＥＮＤ
ナオ「ぶろーくんふぁんたずむ♪」
ＤＥＡＤ ＥＮＤ
あとがき
長くてすみません。でナオファンの人さらにごめんなさい。
ちょっと妄想したら止まらずこんなことに…
F○teネタまで少し入れての暴走でした。
ここまで読んだ人いるかな…できればいて欲しいです。
ではサラバ！
