 |
木刀狼 |
07/05/22 22:51 |
諸君、私は木刀が大好きだ。
諸君、私は小説掲示板が大好き…だった。
追悼。 そして小説を投下する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
私の名前は木刀狼。これは私が掲示板に書き込みだしたあたり（痛い子になり始めたあたり）の話だ。ついでにやっぱりフィクションだ。
私は今、灰色オオカミと対峙している。熟練値上げのためだ。
結局アルビへの十数回のトライは失敗、黒木刀は出なかった。
なので今の相棒は、普通の店売り木刀×２だ。
ばきっ
強い打撃音と共に、灰色オオカミを打ちのめす。軽い弧を描いて、それまでだ。
「ふぅっ……」
軽い溜息をついた。キャンプファイアでもするか。
そう思った矢先、右の太腿に鋭い痛みを感じた。
「―――ッ！！」
足にオオカミの牙が突き刺さっていた。
とっさに木刀で振り払おうとする。
ヒュッ、という軽い音をたてて空を切る。かわされた。
白オオカミだ。
急いでディフェンスの構えに入ろうとしたが―――――
ぐらり
右足は動かなかった。
ざくっ
赤が緑を染めていく。
けばけばしい色だ。
鋭い牙を身体に受けてその場に倒れ伏した。
見える景色が、暗転していった。
ああ……暗いな。
どうしよっかなこれから。
ナオを呼ぼうにも、
「金を払わない人を助ける意味なんかありませんよね？♪」
って顔が見えてますよ。そうですねＮＥＸ○Ｎだもんね。
意識が遠のいてくよ。
あれ？光が見えてきたゾー？
なるほど、あれが天国ですか。あはは、ふふ。
「……うぶですか？……」
うぶですか？
はい、ネトゲでもかなり内気だと思ってるほうです。今うぶなんて使わないけど。
「…じょうぶですか？」
丈夫だったらこんな事なってませんよ。てか何を聞いてるんですか？
神様ですか？
もしそうだったらひとつお願いがあります。
「あのぉ～…大丈夫ですかー！？」
「木刀の精霊化をぉぉぉぉぉぉおおおおお！！！！！」
「うひゃあ！」
……
周りが明るかった。見覚えのある緑。
天国ではないことは確かだ。
「…神様か？」
なわきゃねーよな。
「ち、違います……」
うん、怯えてる。
いきなり「木刀の精霊化」とか叫ばれたら誰だってビビる。
「……」
「あの……すいませんでしたぁ！」
「…あ」
そういうといきなり去っていってしまった。
空は青かった。
周りの白オオカミは全滅してる。
うまく動かない体で、無理やり立ち上がる。
ふと、青い布の切れ端が落ちているのに気がついた。
「飯くらいのお礼はしたかったのだがな…」
風に吹かれて、切れ端が舞い上がった。
腕をのばして布を掴み、青空から自分の手に引き寄せる。
名前は見て、覚えた。
「ヴィルテか…」
青いスカートの似合う、銀髪の少女だった。
場所変わってここ大阪は道頓ｂ…もとい、ダンバートンに来た。
沢山の人々が行き交い、沢山の言葉が行き交う、大都市。
今までも何回か来ていた。木刀や服を探しに露天めぐりをしていたからだ。
だが今回はまた違う目的がある。
そう、ラビダンジョンのサキュバスに会いに行くのだ。
ユー○ゥさん然り、小説のネタとしてここは外せないだろう。
まさに気分はラスベガス（？）。
意気揚々と西側の道から出て、いざ行かんと（どどどどどどどどど）
木刀の手入れはして、あとはもう（どどどどどどどどどどどどど）
さあサキュバスに会いに（どどどどどどどだだだだだだ！！！）
…誰だこの高揚した気分を邪魔するの―――――
「助けてくださーーーーーーーーーーーーーーい！！！！」
「…あ……！？」
グアオオオオオオオオオオ！！！！！
立ちすくみそうな重低音を轟かせて、さっきの恩人がこちらに走ってきた。
いや、そうじゃなかった。
「後ろ」の咆哮から逃れてきたのだ。
グアオオオオオオオオオオオオ！！！！！！
怒り狂ったような黒ヒグマが、生い茂る草むらから姿を現した。
確実にヴィルテを狙っている。
その証拠か、間抜けに２本の矢が頭に刺さっている。
「助けてくだ……うぐっ！！」
ばがっ！！
剛腕の一撃を腹に受けて、ヴィルテの体は軽く吹き飛ばされた。
銀のショートカットが乱れる。
「あ…ぐ、うううう……」
かなりのダメージなのは見て取れた。
何とか立ち上がったが、すぐに膝をつき、うずくまっている。
ゴアアアアアアアアアアア！！
勝利を確信したか、再び恐ろしい咆哮をあげ、ヴィルテに飛び掛かる。
がごんっ！！！
鈍く響く木の音。間に合った。
２本の木刀が、熊の巨体を止めて、
「…はぁっ！！」
押し返す。
がっ
ヒグマは土煙を上げて後ろに下がった。
「あ…さっきの…」
「黙ってろ。傷に障る。」
ガアアアアアア、グオ、グアオオオオ！！！
私は頭が良いほうじゃない。ウィスプ語もトロール語もわからない。
だが、こいつみたいなのは大体同じことしか言わない。
「こっちのセリフだな。…………『ぶっ飛ばしてやる』。」
グオオオオオオオオオオオオオ！！！！！
熊の巨体が迫ってくる。
タイミングが重要だ。ここまで激昂した相手が出してくるのは大体―――
「スマッシュだろう？」
熊にささやく。
大きく開いた両手は、どこでも殴ってくださいと言ってるようなものだ。
素早く頭を狙って、木刀の２連打。
熊はぐらりと体勢を崩した。
「今度は…」
木刀に渾身の力を込める。
「私の番なんだッ……！！」
二つ揃えて、黒い腹の真ん中に衝撃をぶち込む。
巨体が宙に舞い、そして――――――
ずずん
大きな地響きが、あたりに響き渡った。
「…大丈夫か？」
地面に座り込んでいる少女に、手を差し出す。
「……ぃは！？はい！大丈夫です！」
ぐっと手を握り、立ち上がる。
「……本当に大丈夫か？顔が赤いぞ？…」
「へ？うわ、あの、ああのこれはですねえっと…」
「…？」
「な、なんでもいいじゃないですか！…」
なんだか知らないが、怒られてしまった。
「…すまん。」
「あ、い、いいえ、こちらこそ。」
「…」
「ありがとう、ございました。」
「…それこそ『こちらこそ』だな。ありがとう。」
ぐうぅぅぅぅーーー
腹の鳴る音だろう。たぶんヴィルテの。
「…飯でも食べるか？」
カバンの中から、パンを取り出す。
「ごちそうさまでしたー！」
「食べるの早いな…」
１０個はあったつもりだったんだが。
「木刀狼さん。」
「ん？」
「ＦＬ登録、いいですか。」
「ああ。」
「ありがとうございます。」
そういってヴィルテは空に字を書いた。
ホー、というフクロウの鳴き声が聞こえた。
「これで、僕にメモを送れますよ♪」
「ん、わかったよ。」
「それじゃ。」
そう言うと少女はバンホール方面に向かって歩き出した。
あ。
これだけは言っておかなくちゃ。
「おい。」
「はい？」
「女の子が、むやみにクマなんかと闘うなよ。」
「ふふっ…大丈夫です。僕は男の子ですから♪」
「 … 」
「ヴィルテか…」
青いスカートの似合う、銀髪の少年だった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
えーと…ショタ展開か？木刀関係なくなってきたか？
えらく疲れた。ユートゥさんすいません。ヴァルテさんっているのだが違いますよ。
のっかった訳じゃなく私の１ｓｔキャラ。女装も本当だ。
かなり元の本筋から外れてる気が……orz
なんとかしてくれ神様。木刀の精霊化と駄作の改善をお願いします。
？の数約１２個。！の数約５１個。 ( -ω-)y-~~~多すぎだろ。
