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小説祭り支援?
ナシール 07/05/16 19:15

こんばんわ。サッキュンを脱がせるのが日課のナシールです。
最近小説が一部で流行ってるようなのでまけじと作ってみました。
駄文読んで自身つけた人達が続いてくれたらとか思いつつ逝ってミヨー
 
このお話はフィクションです。実際のキャラと関係ないしエルフ子も架空の人物です。
 
 

 
 
 
 イリア大陸・・・。ウルラから海を渡ったところにあるその広大な台地には、さまざまな物が存在していた。
 数々の遺跡、灼熱の砂漠や極寒の地。そして、人ならざる者が、イリアには住んでいる。
 そのイリア大陸の東部、ロンガ砂漠に彼はいた。
 男の名はナシール。彼は薄紫色のローブで全身を覆っており、馬にまたがって砂漠を駆けていた。
 目深に被ったフードから覗く目はやや垂れ気味だが、それとは対照的に吊り上っている眉から、彼の気の強さが窺える。
 ナシールは少しの間無言で馬を走らせていたが、不意に顔を上げると、目の端に映った物に視線を動かした。
 それは、砂の大地から突き出すかのようにそびえている、細く高い岩だった。まだそこまで距離はあるが、自分よりも遥かに高いそれの下には、人を数人は余裕で覆えるほどの影が作られている。
「よし、あそこで一息つくか」
 誰にともなくナシールが言うと、手綱を握りなおしてその岩へと向かった。
 
 岩の根元まで来ると、ナシールは馬から降りて影の中に入り、座り込んでその背中をゴツゴツとした岩肌に委ねた。
 フードを降ろすと、さらに濃い紫色の髪が露になった。ふうと大きく息を吐き、汗で濡れた顔を拭う。
「さて・・・どうするかなぁ」
 困ったように呟くと、彼は傍らの荷物から、水筒を取り出した。
 異常なほどに軽いそれは、栓を開け、逆さにして上下に振っても、水一滴すら出てこなかった。
「やれやれ・・・死んだかもな、これは」
 危機感のない様子で再び呟く。この様子だと、恐らく食料も尽きているのだろう。
 ふと目についた自分の馬を見てよからぬ事を想像するも、移動の手段がなくなるのは困ると頭を振る。
 うな垂れて呆然と空の水筒を見下ろしていると、自分の顔と水筒の間に、不意に誰かの腕が割り込んできた。その手にはガラス製の水筒が握られており、しかもちゃんと中身も入っている。
 ナシールが顔を上げると、いつ現れたのか、こちらを見下ろしている12~3歳ほどの少女と目が合った。
 
「飲む?」
 水筒を差し出したままの格好で、少女が首を傾げる。空色の髪が静かに揺れ、それと同じ色の瞳でナシールを見つめている。長く尖った耳を見る限り、彼女はエルフ族のようだった。
 その瞳と小さく結ばれた口元からは、感情を読み取ることは出来ない。
「・・・ここを私の墓場にするのも悪くないと思ってた所だったんだがな」
 突然の事で戸惑いつつも、ナシールは冗談の混じった笑みを浮かべた。
「そう、ならいらないわね」
 水筒を引っ込めながら言う少女に、ナシールはすかさず付け加えた。
「だがそこまで言うなら思い直してやってもいい。死ぬのはまた今度にしておくさ」
「・・・なんでそんなに偉そうなのよ、アンタ・・・」
 呆れながらも少女が水筒を差し出すと、ナシールはそれを受け取るなり、栓を開けて豪快に喉を鳴らし始めた。
「ちょ、ちょっと、全部は飲まないでよ!」
 彼の余りの勢いに、少女が慌てて手を伸ばしたが、既に水は一口分ほどしか残っていなかった。
 すっかり軽くなった水筒を返されると、少女ははぁとため息をついて懐からパンを取り出した。
「よっぽど喉が渇いてたのね・・・。お腹が減ってるなら、これも食べる?」
 捨て猫にエサを与えるような口調で、ナシールにパンを手渡す。
「・・・すまない、助かるよ」
 今度は素直に礼を言い、パンを受け取り噛り付く。年下の少女に施しを受けるのはかなり情けないが、流石に意地を張れる状況ではないと悟ったのだ。
「このくらい別にいいわよ。運賃だと思えば」
「運賃?」
 少女の言葉の意味がわからず聞き返すと、彼女は自分の事情について語り始めた。
「ここから近い・・・ってほどでもないけど、アタシはフィリアって村から来たの。そこのカスタネア様・・・エルフ族の族長様の指令でモンスターを退治にここまで来たんだけどね、一通り狩りおわったから報告に戻ろうと思ったら、丁度馬がここにいるのが見えたから・・・」
 そこまで聞くと、ナシールは納得して頷き、彼女の言葉の後を続けた。
「その馬に乗って村まで戻ろうと思って近づいたら、空の水筒を持って呆けてる人がいた・・・と」
 ナシールの言葉に、少女はコクリと頷いた。要するに彼女は、食べ物をあげるからその馬に乗せて村まで連れてってくれ、と言いたいようだ。
「わかった、そういうことなら乗ってくれ、ささやかな礼だけど、案内してもらえれば村まで送るよ」
 礼という意味ももちろんあるが、村まで行けば水や食料なども手に入る。ナシールから見れば願ったり叶ったりだ。
「ありがとう、アタシはルミナって言うの。村はあっちよ」
 ルミナと名乗った少女は、馬にまたがると、村があるという方向を指差した。ナシールも続いて乗ろうとした時、ルミナの背に背負われた弓が目に入った。
「ん?その弓・・・」
 ナシールが呟くと、ルミナが彼の様子に気づき、不思議そうに首を傾げた。
「あれ、アンタこの『コ』を知ってるの?」
 背中の弓を取り出して尋ねるルミナ。しかし、ナシールは首を横に振って、自分も馬に乗り込んだ。
「いや、いい弓だと思っただけさ。村はあっちだったな?・・・よし、行け、ウマ次郎!」
「うわぁ、変な名前・・・」
 背後からルミナの冷たい声が聞こえたが、それは無視することにしてナシールは馬を走らせた。
 エルフの暮らす村、フィリアを目指して・・・
 
 
                                           続かない
 
 
だらだら書いてたら長くなって半端なことにorzzzz

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