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すぺしねふ |
06/09/23 07:59 |
「・・・よし、できた!」
何時間もかけて集めた蜘蛛の糸から作ったモンゴ旅行服を早速着てみると、やはり店売りのものよりしっかり作れたせいか、着心地もなかなかのもののように思える。
きっかけは、プレインドラゴンを倒したときに手に入れた男性用コレスシーフスーツの型紙だった。
しかし、そのときの私には裁縫の技術は無く、もちろんその型紙を有効利用することもできない。が、どうせなら、せっかくドロップしたものだし、その型紙から作られた服を着てみたい。
それに、普段は戦闘向けの鎧ばかり着ている私ではあるが、たまには普通におしゃれして村や街を歩くのもいいのではないか。
そこで、私は、「男性用コレスシーフスーツの型紙をあげるから、私にその型紙から作った服をプレゼントして欲しい」との内容を掲示板に書いたものの、しかし応じてくれる人は皆無。
そのことを知人にちらっと話してみると、
「裁縫技術が高い人って、あんまりいないんだよね。」
実用的な武具を作る人は多いが、単なるおしゃれ着を生産している人はごく少数らしい。
考えてみると、衣装よりも武具のほうが需要が高いのは明白。
それなら、あえて裁縫技術を身につけてやろうではないか!
しかし、ここから私の苦悩が始まった。
単に裁縫するだけではなく、紡績や、場合によってはハンディクラフトの技能も身につけなければ、自分の力量だけで服を作ることが非常に難しいことが判った。もちろん、それらの技能は、戦闘技能にはさほど関係がない部分。それらを向上させるということは、戦闘技能をおろそかにしてしまうということにもなりかねない。
もともと、アタック以外の戦闘技術は低く抑えてあるものの、最近、これだけの能力では、上位モンスターには対抗することが非常に難しいことが判ってきている。
それでも、あえて紡績を身につけ、自分で着る服くらいは自分で作ろう。
そこで、バンダナやポポシャツを作って、気に入った色合いのものができれば自分で着る一方、さほどではない色合いのものは、店に売ったり、最近契約した剣の精霊にあげることにした(実は紡績は、気軽に精霊におやつをあげる手段としても有効だったりする)。
そうして月日は過ぎ去り・・・
イリア大陸の釣り船で、気に入った色合いのトークハンタースーツを釣り上げた私は、その服を修理すると早速着て、それまで作った衣服をすべて精霊のおやつにしてしまったりする。
作るよりも釣り上げるほうが、かえっていい色合いのものが手に入るというのは不愉快ではあるが、まあ、そのうちいいものができるよう、長い目で見て精進するさと思っていたりする。
教訓
紡績レベルの低いうちは、釣りをやってるほうが、かえって効率のいいときもある。
政府広報
ごみはゴミ箱へ。服や鎧などを海に捨てるのはやめましょう。
追記:
とある方から情報が入ったんだけど、コレスシーフスーツって、作るのに材料費だけで30万も必要なのね・・・。
でもまあ、原材料を自分で集めるとすれば無料だから、地道にやるとするか。