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すぺしねふ |
06/09/19 17:15 |
「や、やっと出てきた・・・」
再びバリダンジョンに潜り、精霊の化石を集めてはアイデルンさんに抽出作業をお願いするも、出てきたのは弓や鈍器の精霊石ばかりで、剣の精霊石は出てこなかった。
そしして3度目の正直で、ようやく女性の剣の精霊石が出てきたのだ(ちなみに、男性の剣の精霊石はひとつも出てこなかった)。
すぐさまハーフリンガのてむじん君に乗り、使いこなしたドラゴンブレードや精霊のリキュール、そして出てきたばかりの女性の剣の精霊石を持って、タルラークさんの元へと走らせた。
「タルラークさん! こ、これ、お願いします!」
タルラークさんに会うと、さっそく女性の剣の精霊石を差し出した。
「ぐっ・・・ごほんごほん。それでは、この精霊石と契約するための剣を私に貸してください。」
ようやく・・・ようやく私も、精霊と契約できるときがきたのだ。ここまでの苦労が脳裏によぎる。
どうにか使いならすため、何日も何日も淡々と黒尻尾マングースをいじめまくってきたこと。
ダンジョンに何度も潜り、ブラックサキュバスと戦ってきたこと。
が。それもこれも、この日のためだ。その苦労が、今、ようやくく報われるのだ!
「では、この剣でお願いします!」
私は、ドラゴンブレードを差し出した。
が。
「・・・うん? この剣では駄目ですね。契約できませんよ。」
「・・・は?」
タルラークさんは、受け取ったドラゴンブレードを調べながら、こう話した。
「精霊と契約するための武器は、大切に使いこなしていることも条件なのですが、もうひとつ、あまり傷ついていないことも重要なのです。この剣は、数値に直すと9単位の耐久力しかありませんから、契約するのは無理ですね。」
「そんな馬鹿な! この武器はほぼ新品のはずじゃあ・・・」
そのとき、私の顔から、血の気が引くと共に、とある2つの出来事が脳裏をよぎった。
まず、ドラゴンブレードを入手した経緯が、たまたまパーティー募集掲示に出ていたものに私が飛びついたこと。そのとき、「元気な」のエンチャントが付加されていたのはさておき、耐久が10単位だったこと。
私は知らなかったのだ。新品のドラゴンブレードの、もともとの耐久度の数値について。
そして、もうひとつは。
「いやぁ、悪い悪い!1回失敗しちまってよ~!また懲りずに来てくれよな!」
と、悪びれもなく笑いながらぬけぬけとぬかしやがったニッカの野郎!
最終的には、ニッカさんが、修理に失敗さえしなければ、まだ、この剣に精霊を宿すことができたはずなのだ。
別の意味で有名なファーガスさんでさえ、ドラゴンブレードの5単位の修理に完璧に成功しているにもかかわらず、なんだその修理のへたくそぶりは・・・。
そして。
以前の予定通り、金色のグラディウスに精霊を宿してもらい、その精霊と契約をした。
結果として、シールドで受け止めてから反撃するという従来の戦闘スタイルを継続することとなった。
問題は・・・。
銀行の片隅で、邪魔者扱いになっているこのドラゴンブレードをどうするか。
とりあえず売りに出そうかしら・・・。
教訓
1)パーティー募集掲示板で出ている武器類の販売には、私は二度と手を出さない。
2)ニッカなんか大嫌いだ~!
個人CM
耐久力9、熟練度100、「元気な」がエンチャントされているドラゴンブレードを、欲しい方に、適当な値段(私が買った値段が基準)で販売します・・・
さらに砂漠クモのエンチャントつき、少し使ったけど新品同様クレイモアと標準で剣が黒いトゥーハンドソードも欲しい人がいれば気軽にどぞ~。
(取引掲示板に逝けというご意見無用)