マビノギ

ウィノア_mar

06/07/16 00:00

( 　･ω･)ｙ
やぁ、また会ったね、とりあえずこのマナPOT30はサービスだからマナハーブを持ってきた人だけ飲んでおくれ
ハーブだけで作ってるからドロリとして喉に絡まってなんかアレぽいだろう
　
お酒ネタで消されたスレもあったのにこの店は消されないのが不思議だよ
 
 
本当はさっきまで別のスレ考えたんだけど今日はやめておくよ・・・
今日はあたしの膝に乗ってるボルゾイの話をしよう
 
こいつは一年前にあたしが仕事中に見つけた野良子猫だったんだ
最初に見つけた時は周りに5匹ほど兄弟がいたんだが
仕事の帰りに見に行くと一匹いなくなってたんだ
次の日にはまた一匹、そして帰りにはまた一匹
結局2匹だけになってたんだ、誰かに拾われたのかそれとも野犬にでも襲われたのか・・・そうこうそいつ等を見てるうちに親猫がいない事にも気がついた
あたしは・・・その残った二匹を家に連れて帰ったんだ
 
家にはすでにニ匹の猫が居たのでこれ以上増やすわけにはいかなかったが
せめて目の届く所、庭に置いておく事で少し安心感を覚えた・・・
 
次の日・・・外は雨だった・・・・・・何故か・・・雨の中で一匹がずぶ濡れのまま地面の上で横になっていた・・・もぅ一匹は雨よけの中にいたのに・・・最初は何でこんな所で寝てるんだろうと・・・・・・その子猫が低く泣くまで気がつかなかった・・・
 
連れて帰ったその日の夜に家の周りにいた何かに襲われたのだ
頭から血のようなものが雨で塗れた毛に張り付いていた、傷口は見えなかった
それでも潰れた目と小さな泣き声がもぅダメだと語っていた・・・
 
あたしは・・・その子猫ともぅ一匹を一旦家の中に入れ体を拭いて家猫と離すために部屋に連れて行き体を拭いてやり小さなハコの中で寝かせてやると・・・
 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　仕事に出かけた・・・
 
・・・今にも死にそうな子猫を放り出して仕事に行った。。。土曜だったから病院はやってない、あたしはバイクしか持ってないから連れて行くこともできない、何より迂闊に動かす事もできない・・・・・・・あたしは・・・見捨てて仕事に行った
 
その日の仕事は何をしたのか覚えてない。帰ったら最悪の光景を覚悟していた
 
ぐったりとダンボール箱の中で首を傾けた子猫を見た・・・
まだ生きている・・・もぅ何時死んでもおかしくないような様態で・・・
でもあたしには何もしてやることができない
その夜は・・・その子猫の鳴き声で眠れない夜になった
体が痛いのか・・・怖いのか・・・子猫は数分おきに悲痛な泣き声をあげる・・・
ダンボールの中でまともに動かない体を無理やり動かし首を変な方向にもたげさせる・・・あたしはねじった体をできるだけ正常な方向に戻す作業を一晩中していた・・・
 
朝になったら・・・病院に連れて行こう・・・仕事は昼からだからそれまでに連れて行こう・・・日曜日だけど探せばどこか一つくらい開いてるはずだ
あたしはその時自分の仕事が郵便局でよかったと思った事はない
町内の大体の地理は全て頭に入っていた、しかし日曜の朝から開いてる動物病院なんてこの田舎にはそぅそぅなかった・・・かたっぱしから電話をかける
一軒だけ朝からでも診てくれる病院を見つけた、子猫を二匹共つめたダンボールを無理やりバイクに固定した、そして病院に行く前に元気だったもぅ一匹の方を拾った場所に捨ててきた・・・こいつは元気だから・・・大丈夫だろうと・・・今のあたしにはこいつの面倒まで見る余裕がなかった・・・
 
病院での診察はすぐに終わった。薬を貰って後は子猫次第だと言われた
あたしは助からないなと悟った、そしてついポロリと言ってしまった
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　『せめて泣き声どうにかできないですか・・・』
 
ダンボールに蓋をして・・・時々覗いては体を起こしてやって・・・薬と水をあげた・・・
 
その子猫はあたしが少し寝てしまった間に死んでいた・・・ホッとした・・・
あたしは助からないと解ってて、死んでくれれば楽なのにと思っていたのだろう
 
庭に小さな穴を掘って冷たく硬くなった体を埋めてやる
病院で貰った薬を全部その墓の上にぶちまけた（なんでそんな事したのかは解らない）
そして後悔が始まる
あの時子猫なんて見つけなかったら
家に連れて帰ったりしなかったら
庭じゃなくて家の中に入れてあげておいてやれば
その日のうちに病院に連れてやっていれば
 
・・・そして騒がしかった時間は元に戻った、何もかも元どうりだ・・・
 
寝よう・・・ゆっくりと・・・気になるのは捨ててしまったもぅ一匹の方だが・・・
あいつは大丈夫・・・強く生きてける・・・
 
・・・鳴き声が聞こえる・・・さっきまで聞こえてたあの鳴き声・・・
どんな気持ちで死んでいっただろう・・・その声はあたしを責めているように聞こえる
・・・寝むれない夜は続く・・・そんな時・・・まったく別の鳴き声を聞いた・・・
家の猫でも近所の猫でもない小さくてやたら元気な鳴き声
庭に出ると・・・捨てたはずの子猫が帰ってきていた
あたしの家から捨てた場所まで何キロあると・・・いやそもそもなんで帰ってこれるのかと・・・
その鳴き声は、お腹すいた何か食わせろと図々しいくらいだ
ドアを開けたらエサ箱の位置まで覚えてるのか家猫を押しのけてエサに食らいついた
 
この馬鹿猫・・・その時・・・あたしは泣いた・・・
 
 
( 　･ω･)ｙもちろんこいつも元々飼ってる猫もあたしより先に死ぬだろう・・・
　　　　　　その時またあの時の想いをするだろうけど・・・
　　　　　　こいつ等はそれ以上の何かをあたしに与えてくれると思うんだ・・・
 
でも今でもあたしの耳にはあの子猫の鳴き声が聞こえるだ
あたしのせいで死んでしまった
あたしにできることをしてあげれなかった
そいつは今もあたしの胸にこぅ語りかける
 
　　　　　　『失敗もした、後悔もした、でもそれでも消えない過去
　　　　　　　　　　　　　　　消すのではなくて、それを抱いて進むしかない』
　　　　　　
 
 
どうでもいいが夏場は暑いから引っ付くなと言ってるだろう・・・床に転がってなさい
 
 
 
 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝・ω・＝にゃ？