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通りすがり_cic |
05/09/17 05:37 |
「ジョナサン、大変なの。」
「どうしたんだい？エミリア」
「兎に角きてジョナサン！」
「え？エミリア、今日はフィールド指定ありかい？」
（数秒後）
「ここよ、ジョナサン。」
「ココは確か、エミリアが通っている大学の講義室じゃないか」
「ええ、そうなのジョナサン、今先ほど講義室から抜け出してきたのだけど、
あのおばさんを見て」
「あの変哲の無い、平凡なおばさんがどうしたんだい？」
「耳を澄ましてジョナサン」
「ハハ、それは無理な相談だ、僕の耳はヘッドホンのつけすぎで
半径１０ＣＭ以内の音しか集音出来ないのさ。」
「え、ジョナサンそんなに耳が悪かったの？」
「まぁね、でも困ってないから大丈夫さ！」
「そうね、それじゃぁジョナサン。心の耳で、聞いてみて」
「わかったよ、エミリア。僕の用いる魂の耳を使って
聞いてみるよ」
（いんいちがに さんにがろく ごご２５、
あ～あれがこうだから、これがこれなんざますね。）
「ああ、僕にも聞こえるよ、おばさんの声が、
しかし、コレがどうしたんだい？
年を取ると一人事が激しくなるのは良くある事じゃないか」
「これがどうしたって？、ジョナサン、薬の使いすぎにもほどがあるわ。
この数学の授業の間、ずっと、おばさんの
一人事がこの教室を占領してるのよ？
周りの人は迷惑よ！」
「エミリア、そんな事おばさんに言えばいいじゃないか」
「ジョナサン！私が言わなかったと思う？
すでに、月の無い夜にナイフで脅しながら『二度と来るな！』って警告済みよ」
「ハハ、エミリアは過激だね、そもそも二度と来るなじゃ
分からないと思うよエミリア」
「ジョナサン！ナイフで脅す前に25回ほど、
おばさんの目の前の机を割りながら、「煩い黙れ！」とか言ったわ
効果はさほど感じられないみたい」
「エミリア、仕方ないんだ、人間は皆さびしがりやだし、
自己満足で形成されてるものなんだ。
それゆえに自分は頑張ってるんだとか、
自分の存在をアピールしたり、自慢してるんだ
それはもう、長年の癖というものとして染み付き
自分の意思でとめられないんだ。」
「ジョナサン・・・、私は間違っていたみたい。」
「エミリア分かってくれたかい？」
「ええ、ジョナサン、邪魔なものは説得しないで
早めに殺すべきだという事に気がついたわ」
「ハハ、よく分かってるじゃないかエミリア
人間は話し合えば分かるなんて幻想さ、敵は全て抹殺するのが一番だよ。」
「有難うジョナサン、今日ほど恩を感じた事は無いわ！」
「ところでジョナサン、柴犬の事なのだけど」
「ん？行き成りマビノギの話かい？」
「ええ、そうなの、私の柴犬やっとＬＶ28まであげる事が出来たのだけど
魔法はファイアとヒールしか使えないし、狩れる場所が制限されすぎて、
もうどこでＬＶ上げをしていいのか分からないの」
「キアや、ダンバの北東の洞窟は行ったかい？」
「もちろんよ、ゴブリンやコボルトはいい経験地稼ぎになったわ、
でもね、ファイアだけじゃ、死亡確率は高いし、ＬＶが高くなった今、
あまり死ぬ覚悟で突撃は出来ないの。」
「なるほど、となるとラビになるのかな？」
「ええ、ラビでＬＶ稼ぎしていたのだけど、経験地効率が伸びなくてね。
キア下級などでＬＶ稼いだ事もあったのだけど、やはり通行所ありの場所は
何かと不便で。」
「ＯＫ分かった、そんなエミリアにとっておきの場所を教えよう」
「え？ジョナサン、そんなところがあるの？」
「もちろんだよエミリア、すでに調べ済みさ」
「ジョナサン素敵！」
次回へ続く、
ほんますまん。リアル事情だ。
