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日本_mar |
05/07/07 22:33 |
霧のような雨
あのころ私はすぐやむと思って
雨の中を走っていった。
霧のような雨
まだ降り始め、なんてことさえも
わからなかった、幼い私
今は・・・
Prologue-------------------------------------------------
私はだれだろう・・・
そして ここはどこだろう・・・
水の中にいるというのに、息苦しさはまったく感じなかった。
私を呼ぶ声・・・だれ?
「・・・て・・さ・い・・・」
「リン・・・に・・・て・ください」
ん?
「エリン・・に・・きて・・く・・さい」
エリン?
そう聞こえた
はじめは何だろうと思って
声のするほうに私は行ってみようと思った。
「ん?
水の中じゃない?あれ、私しゃべってる?」
”こんにちは”
「ああ、こんにちは」
私って意外と良い声だなぁ。そう思ってふと気がついた?
「あれ?」
目の前には黒い服のお姉ちゃんが立っていた。
もちろん、初対面だ。
「エリンにようこそ」
軽く微笑みながら彼女はいう。
私は彼女がだれなのかとかはまずはスルーして聞いてみた。
「エリン?なにそれ?というか。
私を呼んだのはあなた?」
「声?よくわかりませんが自己紹介が遅れましたね。
私はナオ=マリオッタ=ブラデイリ長いので"ナオ"と呼んでください」
どうやら、私を呼んだ声はこの人ではないらしい。
というか長い名前だ。
まぁ相手に名乗られたからには私も名乗らなければね。
「えっと。私の名前は・・・・・
・・・・・・え?あれ?おかしいな」
ナオは怖いほど微笑みながら答える。
「わかってます!貴方はエリンにきたばかりですから・・・
まず、ここがどこか、説明させていただきますね。」
私は自分の名前がわからないのに疑問を感じつつ頼んでみる。
「ああ、よろしくっす」
間髪いれずナオはこの世界についガイドをはじめた
と・・・長いので私が要約しちゃいますね。
この場所、というかこの世界は"エリン"というらしい。
(私が最初に聞いた声はそこに来い、というものだったらしいね。)
そして、ナオさんはこのエリンに迷い込んできた魂(私のこと)
を案内する役らしい。とちょっとまてよとおもい質問
「前居た場所のほうが好きだったんですが、もと居た所に帰れますー?」
「いえ、私の力では無理ですね。ごめんなさい」
・・・ということでこの世界で生きていかなければならないらしい(はぁと)
んでこの白い空間はエリンの入り口なんだって。(出口はどこだろう)
「んじゃナオさん、これからどうすればいいの?」
「これからですね。・・・準備ができたら言ってください。」
準備?なにそれ?名前とかか?
うーん自分の名前考えるなんて生まれてこの方一度もないよ
(まぁさっきまで魂だったんだけどね)
うーナオさんは ナオ=マリオッタ=ブラデイリ・・・長い。
私の名前は・・・んーと、
・・・雨・・・・
私の名前は雨! レイン よし、それでいこう!
「ナオさ~ん、んじゃ改めて自己紹介するよ!
私の名前は"レイン" レイン=プテクト(適当に飾りつけw)
以後ヨロシク!! ということで準備完了デス!」
ナオさんはまた大きく微笑んで手を上げた・・・ってあれ?暗くなったぞ?
・・・・レインさん・・・・エリンでの生活・・・・
・・・。がんばってくださいね・・・・
・・・おうよ、がんばるさ
と思いながら私は暗闇の中に吸い込まれていった・・・・
雨。霧のような雨
雨。降り始めの雨
雨。私は・・・雨?