小説 「白い悪魔」 |
真絹 | 05/07/07 21:21 |
それは、ある晴れた昼下がりの事だった。
俺は、仲間たちと共に草原で、何をするとも無く過ごしていた。
そう、平和と言うものを実感していた時だった。
だが、その平和は長くは続かなかった。
奴が、来たのだ。あの白い悪魔が・・・。
奴は、突然現れるなり、俺の仲間たちを次々に葬り去っていった。
しかも、仲間を倒す時に「一つ!二つ!三つ!」と、数え上げていく事も忘れていない。流石は、白い悪魔だ。
暫く、呆然としていた俺だったが、これ以上奴を放って置く事も出来ない。
仲間をこれ以上、失う訳にはいかない。
たとえ、奴の力が、俺を遥かに上回っているいる事が、分かっているとしてもだ。
俺は、奴の後ろからスマッシュを叩き込んだ。
卑怯だと言われても、構わない。
今の俺には、この程度の事しか出来ないのは、俺自身がよく分かっている。
奴は、白い悪魔は、たいしたダメージも無かったのか、すぐに立ち上がると、俺の方を振り向き、こう言った。
「不意を衝いたといえ、いい、スマッシュだ。
まさか、それで終わりじゃないんだろ?
他には、何があるんだい?」
俺は、仲間の内の年幼い者達が、逃げて行くところを確認しながら、奴に言い返した。
「あとは・・・、あとは、勇気だけだ!」
そう言うと、俺は死を覚悟しながら、奴に突っ込んでいった。
瞬く間に、俺は、大地に討ち捨てられていた。
消え行く意識の端で、奴の声が聞こえる。
「灰色オオカミごときが、この真絹さんに叶う訳がないのよー。」
END
セイリオス | あははw オオカミ視点ですかw 05/07/07 21:39 |
アースト_rua | 最後を読むまで人が語り手だと思ってしまいました。(真絹さんの思惑どうりかな?) 良いですね、こういうの好きです。 05/07/07 21:52 |
ごもくごはん | 感動したのに、最後のせりふでわらたw 05/07/07 22:09 |
スレンダー_tar | 連邦の白い奴じゃないのか 05/07/07 23:34 |
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