|
ルーリュ |
16/09/22 13:32 |
前から欲しかったS&WのM40センチニアルをやっと手に入れた。
欲しかった前期型でリボルバーにはめずらしいグリップセフティ付きだ。(後期型では廃止された)
このM40、M36ベースのダブルアクションオンリーのハンマーレスモデルで、撃鉄はフレーム内部に完全に隠れていて露出していない。
これはコンシールドガンとしての目的で抜き出すときに衣服に引っかからない仕様でそうなっている。
私は大藪春彦ワールドの大ファンであり、当然銃器、ナイフ、クルマにバイクが大好きという・・・。
メカニカルなものが大好きなB型というのもあってM40のメカニズムにも当然興味深々で・・・。
せっかくなのでアキュライズ(銃器用語でクルマのチューンと同義語)することにした。
グリップを外し、シリンダー弾倉を抜いて右側面のサイドプレートを外す。
おおー!現れた機関部をしばし観察、ほーこうなっているのか・・・。
組み立て時用に写メを何枚か撮り、分解開始。
レザーマンのチャージで次々に部品を外していく。
ガキの頃はドライバーやらラジオペンチやらで分解してたけど、最近はレザーマン一本でコト足りている。
外した部品をなくさないようにタッパーに入れていく。
耐水ペーパーで可動部分や部品が擦れる部分を丁寧に磨いていく。
ガスガンだけど、タナカ製のはガスの発射機構がシリンダー弾倉にあるため機関部はほぼ実銃と変わらない。
この処理をするとアクションがすごく滑らかになる。
こういう作業は性格的にもすごく楽しくて淹れてたコーヒーはとっくに冷めてしまっていた。
パーツを磨き上げ、アセンブルの作業に入る。
ハンマーレスの機関部の銃は初めて(S&Wの銃はチーフスだけでもこいつで5丁目)なので撮った写メで確認しつつ組み立てた。
時間を忘れて作業してたので一息入れようと冷めたコーヒーを飲み干しキッチンへ・・・。
コーヒー淹れるついでにハラ減ったのでカップヌードル(カレー)にお湯入れてた。
”ゴトーン!”
なにやら物が落ちた音がした。
カップヌードルを啜るカッコでキッチンから見通すと机の上に飼い猫が上がっているではないか!
いつの間にやら寝室から出てきたらしい。
飼い猫は机の上で組み立てたばかりのM40を前脚でもてあそんでクルクル回している。
とするとさっきの音はシリンダー弾倉が落ちたのか!?
あわててリビングにもどると飼い猫は前脚でM40のメインフレームを落とす寸前だった。
「こらキサンなんばしょっとや!やめんか!」
私の声に驚いた飼い猫、右前脚でM40を押さえたまま私を見ている。
机まで数メートル、落ちそうなM40、私はゆっくりと近づこうとした。
飼い猫は叱られるとわかったのか逃げる体制で私を凝視している。
「動くなよ~動くなよ~」
ダッシュした途端に飼い猫はすばやく机からジャンプ、”ぎゃー!!!”
私の絶叫と共に蹴られたM40は床へ・・・。
”ガシャーン!”
小気味いい音と共に後はオイルスプレーを吹く段階まで仕上がっていたM40は衝撃でパーツを撒き散らしながら床に転がった・・・。
「わーっ!!!」
慌ててパーツを拾い集めたが・・・リバウンドブロックのスプリングが見つからなかった・・・。
机から飛び降りる寸前飼い猫がニャッと笑ったように見えたのは気のせいだろうか・・・?