マビノギ

アストレイナ

16/08/31 14:53

夏休み最大の課題といえば”自由研究”ってやつだけど、友人の娘も夏休みの課題をなににするかで悩んでいたらしい。

友人夫婦宅へ花火大会を一緒に見に行った帰り、立ち寄ったコンビニの近くで友人の娘（仮にＹちゃんとしておこう）が孵化しかかってるセミの幼虫を見つけた。

私もセミの孵化の観察日記をガキんちょの頃にやった記憶があるのでＹちゃんに教えたら目を輝かせて”私もそれやる～！！”とばかりに留まっていた枝ごと持ち帰った。

私達と友人夫婦はビールで飲みなおし（飲めない私はノンアルビール）Ｙちゃんは幼虫が止まった枝を網戸の近くに固定し、私のアドバイス通りに日付と時間をスケッチブックに記録し、現状からスケッチを始めた。

ガキんときの記憶から完全に孵化するまで結構時間がかかるのを知っていたので30～40分間隔で記録するように教えてあげた。

アルコールで盛り上がるオトナ達を尻目にＹちゃんは30～40分ごとにセミの様子を見に行ってた。

しばらくは観察スケッチをやっていたんだけど、そこは小学生、睡魔に負けてスヤスヤと・・・。

酔っ払った友人夫婦とウチの彼女、シラフなのは私だけ・・・。

・・・必然的に私が後の観察を続けるハメになり・・・。

さっさと寝室とリビングのソファに引っ込んだ友人達、残された私はいつものように後片付けをしつつ30分間隔くらいで友人のアイパッドで観察写真を撮り続け、変化のメモを記録する。

だって起こすのもかわいそうだったし、花火大会ではしゃぎすぎてスケッチ途中で寝落ちしてたし・・・。

睡魔と闘いつつ記録を続ける私・・・。

数時間かけてやっとセミは羽化した！

抜け殻にぶら下がり白っぽい身体を乾かしている。

夜明けと共にＹちゃんを起こしに行く私、セミが孵化したことを告げるとＹちゃんは一気に眠気が覚めたらしく、急いでセミを見に行った。

「おかーさ～ん！セミが孵化したよ～！！！おと～さ～ん！」

大喜びで両親に報告に行くＹちゃん。

「あら～よかったわね～俺君ごめんねぇ」

「おお！孵化しとるやん、よかったな～Ｙ、俺、ごくろう！」

・・・いや、ご苦労ってコレオマエの役目ぢゃないんか？

身体も乾いたので放してやることにし、スケッチする時間もないのでまた画像を撮り、網戸を開けた。

「ほら、飛んでけ～！！！」

なんとなく寂しそうだがＹちゃんはセミを外へ放してやった。

バタバタバタッ！！

セミは元気よく夏の空へと飛んでいき・・・。

バサバサバサッ！　カァカァカァ！！！　”パクッ”

・・・パクッ？

青空へ飛び立ったセミ、直後にカラスに食べられてしまい・・・。

一瞬、何が起きたか理解できず呆然とする私達、と・・・。

「わぁああああああああんんん～！！！！！！　おかーさーん！！！！セミがー！セミがー！」

号泣するＹちゃん、泣き声を聞きつけて飛んでくる両親ズと彼女、”あんたなん泣かしよるとね～！！！”

・・・なぜか私が怒られた・・・orz

その後泣き続けるYちゃんを慰め、なんとか画像とメモを資料にスケッチと観察日記を完成させたYちゃん、忘れられない夏の思い出になったかな？

自由研究、他のミレシアンはなにをやったんだろうか？