謎の組織「黒き月の教団」。
彼らの登場と共に絶え間なく続く混乱。
2つの夜を乗り越えたミレシアンに再び降り注ぐ試練は以前より過酷なものだった。
平和でよく晴れたある日、突然空が崩れ落ち、遥か高い空から月の破片が落ちて地面に刺さった。
村や王城など、場所を問わず落ちてくる月石。エリンは新たな脅威によって苦しむこととなる。
ラフ王城に「魔族の地トーリー峡谷が開かれた」という提督からの緊急要請が届いた。
エレモンに命じられ、再び遠征隊が立ち上がる。
遠征隊はこれから新しい舞台で新たな試練に立ち向かわなければならない。
月石の落下は止まっても、黒き月の教団は止まらなかった。
試練が重なった夜、エリンは苦しみ唸り声を上げる。
現実と幻想の境界を歩む者、夢魔の王。彼が不快な夜の客を連れてエリンを訪れる。
さらに深くなった4番目の夜。
暗い夜の悪夢に閉じ込められた者たちは夜明けの太陽の光だけを待っている。
悪夢の影に潜んでいる5番目の夜。
夜が過ぎて昇るのはまた別の月……。
最も恐ろしい闇は善良な者を疑わせ、真実を捻じ曲げ心を揺さぶる。
もがけばもがくほど深みにはまるだけ。
武器を手にするがいい。すべてが無駄だけれど。
広がる闇に潜んだ物語。
ついにこの悲劇にまつわる真の狙いが明かされる時。
静かな場所でお話ししたいです。
僕が…僕が覚えていることについて。
闇に向けて武器を振りかざした遠征隊員たち。
彼らの秘密の物語が明かされる。
当然すべきことをしているだけだ。
この世界が絶えず前進するためには秩序と安定だけが最善策ではないのだ。
教団を覆っていたベールがはがされる。
黒き月に仕えている者たちにまつわる真実とは……。