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通りすがり_cic |
06/03/01 21:44 |
前書き
http://www.mabinogi.jp/5th/3_free.asp?bc=10&key=title&word=%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%82%B6%E3%83%BC&page=1&list_mode=all&bbs_mode=list
過去ログっす
「さて、どうしたものか」
あれから、倒れていた赤い髪の少年を連れて、ダンバートンまで下山した。
途中で熊に追われたり、グレンムリンににらまれたり。
挙句の果てには、フィアそのものが封印されていたみたいで、
完全に迷いの森と化し外に出られないわ、雪は業風になるわ。
死にそうになったところ、通りすがりの人に助けてもらったというところだ。
「で、何故お前がここにいる?」
「はぁ?ふざけんなお前が倒れていたのを助けたからここにいるに決まってるじゃないか」
「で、何ゆえ私の家までついてきているのだ?」
「てめぇせっかく助けてやったのにお礼すらもしないきか」
実によく分かる口の悪い性格の人らしい。
「そういえば、名前は聞いてなかったね。」
「ああ、俺のな・・・」
「いや、言わなくていい、君の名前なんてどうでもいい」
「お前が聞いたんじゃないか」
「過去の事にこだわるなんて小さい男だな、いいだろう
そんな小さい男に軽くコーヒーでもおごってあげよう」
「はぁ・・どういたしまして」
ちょっとは気が晴れた。
さて、これからどうしようか、つい昔の好で赤い髪の少年を助けてしまったが。今現在も私の布団で眠っている。
彼は名前すら知らないが、ちょっと数ヶ月前にグランギネブンという怪物をこの少年と倒したのだ
といっても私は完全に後方支援。特に何もしちゃいないがねぇ・・・。
ああ、そういえば、ミミとか、ミナ~とかよく分からん馬鹿僧侶がいたな。
どうしたんだろう。結婚するまで赤い髪の少年に付きまとうとか言ってたが。
「なぁ、そこの私を助けてくれた名無しのに~ちゃん」
「なんだよ、名無しって、いい加減にしろよ」
「君はダンバの青年団とかなのだろう?洋装からして、ならこの少年を預かってくれ」
「はぁ?お前話聞けよ」
「よし、きまった。有難う青年、この子はそのへんに落ちてた子なんだ
私が保護してもいいが、こういうのはやはり町の機関のほうがいいだろう」
「いや、まぁそうだろうが」
「では、さようなら。もう一生会うこともだろう!」
無理やり話をつけるけて、少年と、命の恩人(名無し)の
背中を押し無理やり扉の外へ追い出すことに成功した
□□2□□
「ふぅ」
先ほど入れた、コーヒーが実においしい、
実は私はコーヒーはあまり好きじゃない
どちらかというと冷茶が非常に好きなわけだが。残念ながら
お茶を冷やしたのは体に悪いと言い出し、捨てられてしまうのだ
ああ、冷えたお茶が飲みたい。
朝起きて、残ったお茶を飲み干すのが俺の大好きな日課なのにな・・。
ああ、コーヒーまずいよよよよよよよ。
もう言いや、捨てようこれ。
コーヒーを入れたカップを窓の外へ放り投げる
カップは紙コップなので自然にやさしくもうまんたい。
一度やってみたかったんだよね、後ろに向かってポイ捨て。しかも窓の外へ
まぁ、なんだいろいろ会った気もするが、とりあえずマイスイートルームに帰ってきたわけだ。といっても、自分の家ではなく、宿屋なのだがな
部屋の概要はベットが二つ、トイレはついてない。キッチンもついてない。
ただ、ちょっとした荷物おきと机があり、たたみ3畳、そして二階。といったところだ
ついでに現在ここを拠点に行動をしている、また違うところに移動するかもしれないが。
などと、思案に耽っていると、なにやら階段を上る音が聞こえた、
この店はかなり過疎っていてほとんどとまっている客は居ない。
っていうか、俺たち以外見たことがないぞ・・。大丈夫なのかこの宿屋は
経営者すら見たことないんだが・・・・。
はて、サイ殿は一体だれに宿泊費を払っているのだろうか。
それはそうと、足音は俺の部屋の前で止まり。ガサゴソと音を立ている・・。
と思ったのはつかの間
「あ!!!鍵が開いてる!」
と、奇声を発する
すぐさまノブが回ったと思うと
木材で作られているアンティークとは言いがたい古ぼけたドアが景気良くぶっとび
青いポニーテールがよく似合う女性が部屋の中に入ってきた
青い女性は俺の顔を凝視しながら怒鳴り込んできた。
「探したんだよ!連絡もしないでどこへいってたのさ!」
「実は、星を見たくくなって宇宙旅行に行ってたのさ
いやぁきれいだったな星、君の瞳のように輝いていた
是非次は君に見せたいよ」
とりあえず全力でぼけてみた
「それで、何があったの?」
「それでね、宇宙旅行中に星の王子に出会ってね。家で暮らさないかと
プロポーズされちゃったのさ、私は決めた女性がいるのでだめですと丁寧に断ったってわけさ。もちろんその女性は君のことさ」
「それで、何があったの?」
だめだ数年の付き合いからか、俺のボケが全然通じない。
こんなに手ごわい相手は彼女以外に居ないだろうな。
「死にそうになったところ助けてもらった」
「へぇ、そうなんだ。君でも死ぬようなことってあるんだね」
要領を得ない話なのか、ものすご~く不機嫌な顔をしながら
私を凝視しながら、さめた目で俺を見つめる・・・。
OKそんな目で見つめられると非常にもっとボケたくなってくる。
「何を人を不死身みたいに。」
「同じようなものじゃない、いつも弱いふりしてさ」
「いや、フリじゃなくて本当に俺は弱いぞ」
「ふ~ん、どうでもいいけどさ。仕事の依頼、終わったの?」
どうでもいいといわれてしまった、いや。まぁどうでもいいだろうが。
「敵が強すぎたので敗退しました、私目の力が及ばずすみません。契約破棄の違約金としてお金をお返しいたします」
「という、言い訳を考えてるわけね」
「ああ。」
「・・今回はどんな嫌な仕事だったの?」
「ん、昔の知り合いの抹殺指令」
「そう・・・。それで断るつもりなのね。貴方らしいわね」
「まぁ、傭兵は、親でも子供でも戦場で出会ったら殺しあえというのがルールみたいなものなんだけどな」
「いいの?そのルールやぶっちゃっても」
「ちょいとまずいな、なんたって破ると全ての傭兵を敵に回す」
「ええええ、それってやばいんじゃないの?」
「だから言い訳を考えてるのさ。」
「でもさ、そんな言い訳が通じる相手なの?」
「・・・、どうだろう。まぁ知り合い殺すぐらいなら傭兵全員殺したほうがいいよ」
「ふ~ん、まぁいいけどさ、あまり私を巻き込まないでね」
「それがさ、もう巻き込まれてるみたいなんだ」
「へ?」
「ほら、真夜中だというのに、何だか部屋が赤く明るくなっていくと思わないか?」
「・・うん」
「ファイアーボールだ、逃げるぞ」
「えええええええええええ」