マビノギ

すぺしねふ

22/04/16 17:05

どーもどーも。
今回は、マビノギのアイテムとしては登場しないけれど、なんかコメントがあったんで、このあたりのことを書いてみようと思う。

さて、地方によって呼び名が違うものってのはいくつもあるんだけれど、その中でも特に「今川焼き」は、その典型的な例なのかも知れないね。
おいらの地元では、昔から「大判焼き」という名前で通っている。特に、「あたりや」という名前のお店は、いつ行っても長い行列ができている有名店だ。なんでも、１日で２０００個以上、季節によっては４０００個も売れているそうだ。
とはいえ、あたりやは、自動的に大判焼きを焼くロボットを使用して焼いているんだけれどね。
そして、その徳島でも、徳島県外で作られた、冷凍されたそれは「今川焼き」という名称で販売されているものだから、個人的にはやや違和感がある。

さてさて。
Wikipediaでは、そのお菓子の名前を「今川焼き」という記事名で紹介している。この記事の中では、各地方で様々な呼び方がされているとして、ある程度紹介してくれているね。
ではなぜ、記事名として「今川焼き」を採用しているかというと、確認できる一番古い資料に記載されているのが「今川焼き」となっているから、なんてのもあるらしい。
そのほか、前述のように「大判焼き」のほか、「回転焼き」、「二重焼き」といった名称になっているところもあるね。
Wikipediaでは、一応、大判焼きとか回転焼きとかで検索しても、今川焼きの記事に行き着くようになってるよ。

そして…
そんな名称のうち、「御座候」に関してだけれど、これは、御座候というお店を立ち上げる際に、商品名を「御座候」にしようとして名付けられたものなんだ。このいきさつは、御座候のホームページにも記載されている。
さらに言えば、この御座候では、商品名こそ御座候だけれど、その商品を「回転焼き」である、と、しっかりと記述しているんだ。
なので、「あれは御座候だ！」と言ってる人は、その御座候を販売している会社自ら「回転焼き」だとしているので、その名称の認識はちと違うよね、ってことになっちゃうんだ。
要するに、御座候で製造・販売されている回転焼きの「商品名」が御座候なんだよ、っていうわけ。
でも、その商品名が、いつのまにか地方での呼び名に変わっていってるってのは、興味深い事例なんじゃないかな。それだけ、御座候が親しまれているという事例だね。

その御座候は、徳島にも、徳島駅に実店舗があるんだけれど、徳島新聞でこの店舗が紹介された際には、「大判焼きを販売している御座候」とかいう感じで記載されてたりする。

まあともかく、同じ商品の呼び名で論争が発生することもあるそのお菓子だけれど、それだけ各地方で親しまれているってことになるんじゃないかな。

消費税の増税や小麦の価格高騰などなどを理由に、少しずつ値上がりしつつある大判焼き。
最近ではお祭りの屋台としては姿を消しつつあるような印象もあるけれど、ともあれ、まだ肌寒い季節だし、たまには、出来たてのものにかぶりつくのもいいかもね。