マビノギ

通りすがり_cic

06/07/07 19:08

　これから日記を書きます。
　日記を読む気が無い方は読まない事をお勧めします。
 
　午後四時、ようやく今日のノルマが終わり、帰りのバスを待ちました。
　バスの中ずっと立っているほど体力が残っていなかったので、バスを何本か乗らないで、席が空いてるバスを待ちました。
　そのかいあって、二つほどバスを乗り過ごしてようやく椅子に座れました。
 
とても疲れていたので、数分立たず寝てしまいました。
 
　どのぐらいの時間がたったか分かりませんが、肩叩かれて起きました。
　目の前には、車椅子に座った老婆が一人居ました。
　
　私の座っていた席は、ベビーカー固定指定席だったので、車椅子でも固定するのかと思って、席を立ちました。
 
　しかし、座ったのは車椅子を座っている老婆ではなく、隣に居た普通に立っている老婆でした。
 
　何だか腑に落ちませんが、黙って立っていると、車椅子の老婆がしゃべり始めました。
 
　「若い男は立っていればいいんだよ。」
　「席を空けたからお座り」等、物凄く自慢げに語り始めました。
　自分の功労で邪魔な男をどかして、座らせてやったんだと言うばかりに。
 
　黙っていようかとも思いましたが。何に対しても我慢しているのは、
　我慢強さではなく、ただの臆病だと考えて、私も車椅子の老婆に言いました。
 
　「折角席を空けたのに、貴方が座るんじゃ無いなら。私が席を空けた意味がありませんね。
　それに、有難うの一言も無しですか。
　私も障害者ですよ。辛いのは貴方だけじゃない。」
 
 
と、言い切りました。
 
勿論、何か一生懸命言い返そうとしてましたが
日本語にならない、うだうだした変な声で、よく聞き取れませんでした。
端端を聞き取って何とか予想するに。
　「障害者がいたら退くのがあたりまえでしょ」
と、言いたかったんだと思います。
 
しかし、まともに言葉が使えない人と会話するのも面倒なので。
 
　「日本語を使ってください。」
とはっきり言い返して、それっきり何も言い返して来ませんでした。
 
 
 
一番最後、バスから降りるとき、大声で「ごめんね～」と言っていました。
それは、俺に言ったのかどうかは分かりません。
 
 
 
 
・・・、かれこれ五回ほど席を人に譲ってますが、
席を譲れという人ほど、「有難う」と言ってくれません。
 
　席を譲って当たり前ですか・・・・、嫌な世界になりましたね。