マビノギ

通りすがりA

05/05/30 14:53

ある晴れた日、
 
アルベイダンジョンへ歩いている途中の出来事だ。
ふと空を見上げる。
どう考えても曇ってる、しかもその辺から腐臭が漂う。
 
 
全然晴れてない事に気が付く。
 
 
 
自分で言ったのもなんだが、キャッチフレーズというのは
嘘じゃないけど真実でもない事を盛大に言うのがセオリーだなとか
 
そんな事を考えていた。
 
 
そんな時、私の頭の上から人の言葉が聞こえる。
高度に発達した俺の脳には、人の言葉を理解して、それを返す事が出来る。
 
取りあえず聞こえた言葉を和訳してみるとしよう
 
 
「あ、今日はFeltさん、今日もアルベイですか？」
 
 
ダメだ、そろそろ俺の脳がハングアップを起こしそうだ。
 
つーか、そもそも何で頭の上から聞こえるんだ？
 
 
「あれ、Feltさん転生したんだ、かわいい～～、抱いてもいいですか？」
 
 
しまった、俺の体は現在ロリータ真っ盛りだ。
 
 
このままではこの女に犯されてしまうと危険を感じた俺は
 
 
「今日はちょっと会議があるんだ、そうファーガスとフォーガスの関係について深く話し合わなきゃいけない
さらばだ」
 
といいつつアルベイダンジョンに逃げた。
 
流石にこの11歳という若さで貞操がなくなるのはちときつい。
 
 
 
 
まぁ、そんなこんなで今俺は
 
 
黒玉Dの途中、なんか、メタルスケルトンが俺の周りをうろうろしてるが
気にしない。
 
今回の依頼者はティル（仮名）氏だ、
赤の請負人とまで言われた、俺の実力という物を見せ付けてやろうじゃないか。
 
 
 
 
「御免、マナが無いから、ヒールできないんだ」
「おい、俺の獲物に手を出すな！」
「すまん、包帯忘れた」
「お腹すいたバブ～」
 
 
 
流石俺だな、完璧なプレイヤースキルだ。
 
よくここまで言われてこのPTメンバーは笑っていられるものだと
ちょっと問い詰めたくなる。
 
だが問い詰めた瞬間PTから蹴られる気がしてならない。 
いや、まぁいいけどさ、一人でクリヤーするから。
 
 
 
違う、なんか根本的に間違ってる。
 
 
 
 
何が違うか、考える旅に出よう。
俺は言った
 
 
「自分探しのために宝箱あけてくるよ、カギ頂戴」
 
 
BOSS前の出来事だ、俺の活躍により見事たどり着いた。
 
俺はその活躍の請求として宝箱のカギを請求した
 
 
「え？別に構わないけど何かレアでたっけ？」
 
「勿論、物凄いレアが出るよ、ここでしか出ない特別なね」
 
「え？マジ？」
 
「ライトガーゴパックがな・・・。」
 
「ちょっくら逝って来るよ、大丈夫俺は死なない。」
 
 
 
そういうとPTメンバーの話を遮る様にPTから抜ける
二人いればBOSSは倒せるだろう。
 
 
 
　　　　ここからは俺の戦いだ
 
 
 
赤の請負人、またの名をトレジャーハンター、成金小娘等
言われた、俺の一人の、俺だけの戦いさ・・・。
 
 
 
さて、俺の手元には宝の鍵が七個ほどある。
PTメンバーどもは大体、10分も掛からずしてBOSSを倒すだろう
ガーゴが出た時点でoutだ、10分じゃ倒せない

３X３で宝箱は九個ある、ベアウルフが出る確率
ガーゴイルが出る確立、ソレは相当なものだ、
出来る限り鍵を開けて、物品を押収した後、出会いたいものだ。
 

 
っふ、トレハン、ソレはリアルラックとの戦い。
 
 
イクゼ、最初の宝箱
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
宝箱から何かが光る、それはまさしく黄金
見るからに１０００Gを思い浮かべたそのとき
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
　　ガーゴ六体召還
 
 
 
 
 
そうか、そんなに制限時間10分以内に倒せと。
いいだろう、トレハンの異名をとる俺が相手だ。
 
 
戦闘モードになると同時に、魔法を唱える。突撃はダメだ、角におびき寄せて
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「すいません、復活をお願いしたいんですが」
 
「あ、Feltさん。こんにちは死んだんですか？」
「いやぁ、ガーゴ六体は流石に辛かったですよ、ほんと」
「ハハ、Feltさんよわ～い」
 
「ハハハハ～」
 
アルベイダンジョンロビーに、笑い声が響き渡る・・・。